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ひろゆきの提言(1)――「1人産めば1000万円支給」で少子化は解決する西村博之が語る「令和ニッポンの処方箋」【前編】(4/4 ページ)

» 2019年04月24日 05時00分 公開
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子どもに投資したほうが国は豊かになる

 お金を老人の医療に使うより、子どもを増やしてきちんと教育コストをかけて、稼げる子どもをたくさん育てて納税してもらったほうが、結果的に国は豊かになります。

 子どもたちがお金を稼げるようになったら、最終的にお金が国に戻ってくるはずなのに、目先のお金がないから教育や育児に投資をしない、子どももいなくていい、となってしまっているのが、日本の少子化の問題点だと思います。

 例えば、今の日本人の平均年収は400万円と言われていて、40年間働いて生涯賃金は2億円くらいになります。ということは、数千万円かけて子どもを一人育てても元を取れる計算になります。お金に余裕のある人は子どもに教育費をかけるんですが、国はその計算すらしないというのが現状です。だから僕は、少子化は政治の問題だと思っています。

 でも、年金を減らして、そのぶんの社会保障費を子どもに向ける法案をつくっても、通るはずがありません。結局、高齢者が政治家を決めて政治家が政策を決めるので、ルール自体がもう高齢者好みのルールになってしまいます。

 それをよしとして国民が投票しているわけなので、結局、国民の総意としての現状なのかなと思います。

 日本が少子化に陥ることは数十年前から分かっていたのに国は対策をしてきませんでしたし、これからもしないだろうから、少子化はさらに深刻化すると思います。

 この予想は「ハズレるほうがいい」と感情では思うんですが、おそらくハズレないですよね。

著者プロフィール

ひろゆき(西村博之)

本名・西村博之。1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカのアーカンソー州に留学。99年にインターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年に株式会社ニワンゴ取締役管理人に就任。06年、「ニコニコ動画」を開始し、大きな反響を呼ぶ。09年「2ちゃんねる」の譲渡を発表。15年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。


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