だから、リカレント教育のなかでも重要なのは、コンピュータに負けない、0を1にする構想のスキルです。BBTでもこれらのスキルを学ぶことに重点を置いています。
今回開講した「リカレントスタートプログラム」では、構想力を高める経営者の講義と、実在する企業のケーススタディーを、オンラインディスカッションで学べます。実践的な問題解決のアプローチを短期間で習得することができて、個別面談もインターネットで受けられます。
われわれは20年前から、あらゆる経営者の講義を、インターネットで自分で選んで勉強できるようにしています。インターネットを使うメリットは2つあります。1つは日本企業の国際化に伴って、社員の多くが国内にいない会社が増えるなか、海外にいても学べることです。インターネットであれば、全世界どこにいても教育プログラムを提供できます。
もう1つは、どこかに通う必要がなく、かつ、都合のいい時間に学ぶことができることです。私たちは1週間単位でコースを提供していますので、自分で空いている時間を見つけて学べます。同じ時間に集まってくださいといっても難しいですが、1週間のうちに勉強する時間を1時間、ディスカッションする時間を1時間確保できれば、確実に1コマ進めます。
気になる経営者がどんなことを語っているのかは、クリックすればすぐに聞けます。1000人近い経営者の講義を用意しています。何を勉強したいのかを言ってもらえれば、ある意味テーラーメードで、こういう人とこういう人の講義を見て勉強したらどうですか、とつなげることもできます。これもわれわれのプログラムの特徴です。
面白いことをやっている企業や個人がいたら、とにかく話を聞いて、学ぶことが大事です。ところが、日本はこの点が欠けているから、いま危機にひんしているのです。
田中圭太郎(たなか けいたろう)
1973年生まれ。早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒。大分放送を経て2016年4月からフリーランス。雑誌・webで警察不祥事、労働問題、教育、政治、経済、パラリンピックなど幅広いテーマで執筆。「スポーツ報知大相撲ジャーナル」で相撲記事も担当。Webサイトはhttp://tanakakeitaro.link/
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