「進研ゼミ」 小学生を対象に 「鬼滅の刃」漢字計算ドリルを無償提供

» 2021年02月03日 17時42分 公開
[ITmedia]

 ベネッセコーポレーションは、小学生の学習・生活を支援する通信教育講座「進研ゼミ小学講座」で、4月から小学2年生〜6年生になる全国の小学生を対象に「鬼滅の刃」とコラボレーションした漢字計算ドリルを無償提供する。2月1日から申し込み受け付けを開始した。

phot ドリルのサンプル(以下リリースより©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable)

 ドリルの内容は「春の進級準備」をテーマに、重要単元を厳選した出題で、短時間で効率的におさらいができるようにした。漢字ドリルは「鬼滅の刃」に関連した例文の出題により、漢字の読み書きや使い方、意味などに興味を持てる形態にしてある。計算ドリルは、登場人物の特徴やアニメの世界観を生かした文章題を出題した。

phot 漢字ドリルのイメージ(©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable)
phot 計算ドリルのイメージ(©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable)

 一方で子どもたちの理解不足という課題があり、ベネッセが1月に全国の小学校の教員515人に実施した調査では、小学2年生〜6年生の教員の4割以上が、2020年の一斉休校の影響による授業のスピードアップやグループ学習の見送りなどの理由から「例年よりも子どもの学習内容の理解が浅くなっている」と感じているという結果が見られた。

phot 児童・生徒の状況について、「例年に比べて・児童・生徒の理解が浅くなっている」との質問への回答

 このような状況を受け「進研ゼミ小学講座」は、子どもたちの間で人気な「鬼滅の刃」とコラボした漢字計算ドリルによって理解不足を補い、「新学年で好スタートを切ってほしい」という狙いから、ドリルを無償提供することを決定した。

 一年間の学習内容の中でも、特に漢字・計算は、新学年の学習の土台として重要な一方、苦手意識を持つ子どもが多く、自ら理解不足に気付いて学習し直すことは難しいのが現状。そこでベネッセは「鬼滅の刃」の世界観で子どもたちの学習意欲を引き出し、アニメのシーンを想像しながら楽しく、印象づけながら理解を定着できるよう、一問一問こだわって無償提供するドリルを開発したと話す。

 今後ベネッセは、小学生・中学生の会員向けにも、「鬼滅の刃」とのコラボレーション教材や文具を届ける予定で「子どもたちが大好きな『鬼滅の刃』コラボレーション教材で学習理解を万全にし、春の進級準備に“全集中”できるよう応援する」とコメントした。

phot 「『鬼滅の刃』全集中!けん玉9連」

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