総務省の令和2年度版『情報通信白書』によると、2019年の調査で、国内世帯の「スマートフォン」の保有割合が初めて8割を越えたという。猪瀬氏は2001年当時に出演したテレビ番組「NHK『人間講座』」で、未来の作家やクリエーターの姿をこう予言していた。
”ゲームソフトのデザイナーであったりインターネットのコンテンツ製作者であったり、あるいはベンチャービジネスを起こす人であったり、携帯電話でいろんなネットワークを作って新しい携帯電話の画面を広くしてつくったりいろんなことをやっていきます。そのようなものも含めて、物語、生き方、ライフスタイルをつくっていくことが、新しい作家、広い意味での新しい作家の役割だというふうに思っています。” (『公』(NewsPicksパブリッシング)
この未来を見通す力について、最後に猪瀬氏は「構造を捉える」ことが大切だと解説し、先が見えない現代社会においても、そこに普遍性を見いだすことの重要性を説いた。
「作品が古くならない秘訣は、目先の流行に反応しながらも、流行に振り回されないということです。時代は更新されても変わらない部分の構造というのがあって、それを捉えていれば、その構造のバリエーションが見えてくるのです」
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