――地方のお店だけでなく、コロナ禍でせたが屋も大きな影響を受けていると思います。どのような状況なのでしょうか。
正直、最初は潰れると思いました。これはもうダメだと思って、借金もかさんできて……。でも協力金という仕組みができて、かなり助かりました。昨年も営業利益は大赤字なんですけど、経常利益でトントンかなというぐらいまではきましたね。なんとか会社は存続できました。他にも、協力金に救われた企業はかなり多いと思いますね。
――せたが屋という有名店でも潰れる一歩手前までいったのですね。
当社は、東京駅や羽田空港といった、平時は人が非常に多い立地にお店を構え、インバウンドや観光客をターゲットの中心に据える戦略をとっています。こういうお店だと、外国人観光客はもちろん、国内でも交通機関を使う人がいなくなりましたから、売り上げが昨対比の10%になったお店もあります。東京ドームにも出店しているのですが、イベントも一時期は一切なくなってしまった影響で、営業できない日が続きましたね。
一方で、本店をはじめロードサイドの路面店も2〜3店舗ありますので、こういうお店は逆に昨対比で売り上げが上がった部分もありました。ただ、会社の屋台骨は人が集まる施設内のお店だったので、全体としては「焼け石に水」でしたね。会社としてはかなり厳しかったです。
――今回の「ご当地ラーメンチャレンジ by 東京ラーメンストリート」の取り組みを、せたが屋のビジネスにも生かす考えはありますか?
ここからつなげるということはまだ考えてないですね。ただこういう業界全体を盛り上げる取り組みは、自分自身や会社を成長させていく中でも大変意義のある事なので、きっとどこかで役に立つとは思います。
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