場所や時間に縛られず、インターネット上で資料を共有し、お互いの顔を見ながらコミュニケーションが行えるWeb会議。在宅ワークなど新しい働き方を実現するツールとして注目を集めているが、どのくらいの人が利用しているのだろうか。
ITmedia ビジネスオンライン編集部が行った「Web会議に関する利用動向調査」(有効回答数534、Web上でアンケートを実施)によると、ビジネス現場においてWeb会議を利用したコミュニケーションが広く浸透し、他社との商談でも活用したいと考える人がいる一方で、「前例がない」など心理的なハードルの高さからWeb会議に後ろ向きな層が一定数いることが分かった。
「あなたは仕事でWeb会議を使用したことがありますか」という質問に対し、「ある」と回答したのは84%。また、利用シーンでは「自社内の打ち合わせ」に次いで、「他社との打ち合わせ」での利用も4割を超えるなど、Web会議がビジネスで活用されている様子が見てとれる。
一方、「ない」と回答した人のうち、Web会議を使わない理由として挙げられたのは、「使おうと思ったことがない」(43%)が最も高く、続いて「前例がない」(24%)と回答しており、ビジネス慣習的にWeb会議が候補に上がらない層もいると推測できる。また、対面と異なり、「コミュニケーション不足が生じる気がしたから」(16%)など遠隔ミーティング固有の問題を不安視する声もある。
特に、Web会議に対する否定的な傾向は、社内の立場が上になると顕著で、役職別に集計すると、経営者層は「Web会議を仕事で使用したことがある」と回答したのが67.6%と、全体との比較で16%ほど低く、「使わない理由」についても、「前例がない」や「コミュニケーションに不足が生じる」という回答が突出して高い。現場の意思とは別に、組織的な問題からWeb会議の普及に歯止めがかかっている可能性もありそうだ。
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なお、プライベートにおけるWeb会議(ビデオチャット)の利用実態を見ると、仕事でWeb会議を活用している人ほどプライベートでも利用している傾向にあるが、仕事で使わない人でも1割から2割程度の人は、家族や友人とのコミュニケーションツールとして活用していることが分かる。
Web会議を活用したいシーンは、「自社内のミーティング」(73%)や「自社のリモート勤務者や他拠点とのコミュニケーション」(69%)と、自社内活用が前提でありつつ、「他社との打ち合わせ・商談」(52%)も半数を超えており、移動にかかるコストの削減に期待を寄せている姿が浮かび上がった。
ただし、「取引先から『打ち合わせはWeb会議で』と言われたら、どのように思いますか?」という質問に対しては、半数以上が「どの場面でのWeb会議で問題ない」(54%)と回答する一方で、「商談の場合は避けたい」が2割にのぼるなど、ミーティングの内容や重要度によっては、使い分けたいと考える層も一定数いるようだ。
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なお、「利用したことがあるWeb会議システム」で多かったのは、Skype(for Business)とWebExが40%超、Zoom(16%)とGoogleハングアウト(13%)、V-CUBE(12%)が続いている。SkypeやWebExなどは、Web会議を利用できるユーザー数での契約となるため、利用している人が多い傾向にある。V-CUBEの従来のライセンスは、ユーザー数ではなく同時接続する数での契約のため利用したことがある人の数には差が出ていると思われる。
V-CUBEは、2019年8月下旬から、ユーザー数での提供を開始した。これにより1ユーザー辺り月額2,000円(税別)から利用できるようになり、Web会議の利用を検討する幅広い層が導入しやすい価格になった。詳しくは、V-CUBE ミーティングのWebサイトを参照されたい。
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