出版業界ニュースフラッシュ 2012年6月第4週

出版業界で起こったニュースにならない出来事をまとめてお届けする週刊連載。先週は、図書カードの発行高が21年ぶりに600億円台切ったことなどが注目されました。

» 2012年06月25日 10時15分 公開
[新文化通信社]
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日書連総会、予算審議で意見続出

 6月21日、東京・千代田区の書店会館で第24回通常総会が開催された。当期予算案について、約2000万円の最終損失(収入1億6972万円、支出1億8900万円)を見込んでいる。

 日書連では、平成22年度3500万円、同23年度1500万円の2年連続の最終損失を出しており、出席理事から「このままでは、日書連の存続にかかわる事態になる」と意見が出され、予算案の見直しについて意見が出された。

 決議は挙手による採決を行い、賛成15票、反対17票の反対多数だったが、委任状の5票を加え、かろうじて平成24年度予算案は成立した。

図書カードの発行高、21年ぶりに600億円台切る

日本図書普及は6月18日、第52期(平成23年4月1日〜同24年3月31日)の決算概要を発表した。期中の図書カード発行高は583億0300万円(同12.5%減)で21年ぶりに600億円を割り、回収高も592億3100万円(同6.5%減)で19年ぶりに600億円を下回った。加盟店数は322店減少して7802店に、カード読取り機の設置台数も126台減の1万3226台となった。

 営業損失は24億9300万円、当期純利益は5億5500万円(同27.0%減)。発行高のピークは41期の771億円だった。

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