米Appleが9月9日(現地時間)に発表したiOS搭載の家庭向けセットトップボックス「Apple TV」の第4世代モデル。まずは9カ国で10月に発売する。2012年以来3年ぶりとなる新モデルということで、新型iPhoneと同じく注目を集めている。
第4世代モデルは前モデルと比べ、3年間でどこが進化したのだろうか。Apple TVの主な進化点を見ていこう。
見た目も中身も大きく変わった付属のリモコン。カラーは本体色と同じブラックになり、音声操作のSiri用マイクや加速度センサー、ジャイロスコープ、タッチパネル、Bluetooth 4.0などを搭載した。さまざまなゲームを楽しめるよう、MFiベースの他社製コントローラーにも対応する。
Apple MusicやBeats 1ラジオに加え、App Storeもサポート。App Storeには1100万の開発者が登録しているという。OSはiOSベースの「tvOS」を搭載する。NETFLIX、Hulu、バンダイチャンネルなどの動画サービスのほか、シューティングゲーム「Manticore Rising」、音楽ゲーム「Guitar Hero」などさまざまなジャンルのゲームを用意。Siri検索は複数のアプリ・サービスを横断的に検索でき、見たい映像をより素早く見つけられる。
ハード面でも各スペックが進化。ストレージは32Gバイトと64Gバイトの2種を用意し、プロセッサはA5チップからA8デュアルコアチップになった。「11ac」の無線LAN、HDMI 1.4、Dolby Digital 7.1なども新たに対応する。
本体の高さは10ミリ高くなり、重量も425グラムにアップした。価格は32Gバイトモデルが140ドル、64Gバイトモデルが199ドルで、従来機の2倍以上となる。
スペックや機能面で大きく進化した新Apple TV。映像や音楽はもちろん、ゲームを楽しむデバイスとしても活躍してくれそうだ。米Appleは9月3日(現地時間)にゲームアプリについてツイートする公式Twitterアカウント「App Store Games」を開設しており、ゲーム市場に対する本気がうかがえる。
商品名 | Apple TV(第4世代) | Apple TV(第3世代) |
---|---|---|
プロセッサ | A8チップ(デュアルコア) | A5チップ(シングルコア) |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 98×98×33ミリ | 98×98×23ミリ |
重量 | 425グラム | 272グラム |
無線LAN | IEEE 802.11b/g/n/ac | IEEE 802.11b/g/n |
ビデオ出力 | H.264(1080p/毎秒30フレーム) | |
オーディオ出力 | Dolby Digital 7.1 | Dolby Digital 5.1 |
iTunes Store | iTunesの映画、Apple Music、Podcast | iTunesの映画・音楽、Podcast |
インタフェース | HDMI 1.4、10/100BASE-T Ethernet、IRレシーバ、USB Type-C(サービス専用) | HDMI、光オーディオ、10/100BASE-T Ethernet、IRレシーバ、Micro USB(サービス専用) |
リモコン | Siri Remote(ガラス製タッチサーフェス、Siri用デュアルマイクロフォン、加速度センサーとジャイロスコープ、Bluetooth 4.0、IRトランスミッタ、充電用Lightningコネクター) | Apple Remote(IRトランスミッタ、交換式リチウムバッテリー) |
付属品 | リモコン、電源ケーブル、Lightningケーブル | リモコン、電源ケーブル |
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