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“35mmフィルム換算”とはどういう意味か?(3/3 ページ)

» 2017年07月04日 11時11分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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 計算サイトの出番。

フォーサーズサイズ(4/3型)のセンサーに12mmのレンズをつけると、対角画角は約84.1度となる。同じだ

 実は対角画角は同じでも、水平画角と垂直画角が異なるのだ。

 35mmフィルムやAPS-Cサイズは画像の縦横比が3:2なのに対し、マイクロフォーサーズは4:3だからである。

 画角は基本的に「対角線画角」で比べるので、4:3だと横に少し狭く縦に少し広くなるのである。

 これがコンデジになるともっと極端になって面白い。

 1/2.3型センサーという普及型コンデジに使われる小さなセンサーを搭載したCOOLPIX A900の広角側は24mm相当だが、実際の焦点距離は4.3mmしかないのだ。

 でも写る範囲(画角)はほぼ同じという。

「COOLPIX A900」での作例

 ってことは焦点距離じゃなくて「画角」で表記すればセンサーサイズに関係なく統一できていいじゃないかと思わないのでもないが、すでに「35mmフィルム換算の焦点距離」で示すって慣習ができちゃったから、難しいよねえ。

 「画角が100度あるんだ」(35mmフィルム換算で18mm)というと広角っぽいけど、逆に「画角が5度しかない超望遠だぜ」(35mmフィルム換算で約500mm)といわれてもなんか迫力ないしね。

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