登録、通知、確認――ケータイ&スマートフォン向け「災害用伝言板」利用ガイド:災害時のケータイ活用を考える(1)(2/2 ページ)
ケータイから利用できる「災害用伝言板」は、通話やメールを使わずに、被災者と安否情報を共有できる便利なツールだ。いざというときに備えて、この災害用伝言板の利用方法を理解しておきたい。登録から確認までの操作方法と、キャリアと端末ごとの仕様の違いをまとめた。
キャリアと端末別 災害用伝言板の利用方法
災害用伝言板は、当初はケータイ、いわゆる「フィーチャーフォン」向けに提供されており、スマートフォンからは伝言板の閲覧はできるものの、登録はできないことが多かった。しかし今回の震災を受け、ドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルはスマートフォン向けにも災害用伝言板を提供し、現在はほぼすべての端末から登録と閲覧が可能になっている(ドコモのspモード非対応機種やauの「SIRIUS α IS06」「HTC EVO WiMAX ISW11HT」など一部機種を除く)。
ケータイとドコモ、ソフトバンクのスマートフォンは、各社の公式サイト(iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ、ドコモマーケットなど)のトップページから、auのISシリーズとiPhoneは、専用アプリをダウンロードして災害用伝言板を利用する。イー・モバイルとウィルコムについては、スマートフォンとフィーチャーフォンを問わず、専用のWebサイトから災害用伝言板を利用できる。
以下にキャリアとデバイス別に災害用伝言板の利用方法を紹介するので、参考にしてほしい。4月22日時点では、全キャリアの端末で全国から登録ができるので、まだ使ったことがない人は、今後大規模な災害が再び発生した際に備え、試してみることをお勧めする。
ドコモユーザー:iモード端末
iMenuのトップページに「災害用伝言板」のアイコンが表示されるので、ここから利用する。お知らせメールのあて先は、自分の安否情報を登録した後の画面から設定できるが、災害用伝言板のトップページには設定が用意されていない。自分の安否を登録せずにお知らせメールのあて先を設定したければ、iMenu→「お客様サポート」→「各種設定(確認・変更・利用)」→「その他サービス設定・確認」→「災害用伝言板登録お知らせメール設定」にアクセスすればよい。
ドコモユーザー:スマートフォン(spモード対応機種)
ドコモマーケットトップページの「災害用伝言板」から利用する。利用できるのは、spモードに契約した機種。「BlackBerry Bold 9700」と「BlackBerry Curve 9300」については、メニューキー→「ダウンロード」→「docomo service portal」→「災害用伝言板」から利用する。
スマートフォン向けの災害用伝言板も、安否情報の登録後にはお知らせメールのあて先を設定できるが、災害用伝言板のトップページからは設定できない。自分の安否を登録せずにお知らせメールのあて先のみを設定する場合は、ドコモマーケット→「お客様サポート」→「こちら」→「災害用伝言板登録お知らせメール設定」にアクセスし、暗証番号を入力して設定画面にアクセスする。
auユーザー:EZweb端末
EZweb(au one)のトップページから「災害用伝言板」を選択して利用する。トップページからもお知らせメールのあて先を設定できるほか、義援金サイトのリンクも用意されている。災害関連情報として、地震や津波など最新の災害情報や、災害時ナビ、バッテリーを長持ちさせる方法なども案内されており、情報収集にも役立つ。
auユーザー:ISシリーズ
au one Marketの「災害対策アプリ」から「災害用伝言板」をダウンロードすることで利用できる。2011年4月22日時点での対応機種は「IS01」「IS03」「REGZA Phone IS04」「IS05」。利用には「〜ezweb.ne.jp」のメールアドレスを取得しておく必要がある。バッテリーを長持ちさせる方法も案内されている。現時点ではお知らせメール機能と英語表示に対応していないのが欠点だ。
なお、ISシリーズ向け災害用伝言板は、ポータルサイト「au one」のトップページ→「災害用伝言板 提供中」からも利用できるが、電話番号とメールアドレスを入力する必要があるので、アプリを使った方が楽だ。その他のスマートフォンについては、http://dengon.ezweb.ne.jp/から安否の確認のみできる。
ソフトバンクユーザー:Yahoo!ケータイ端末
Y!ボタンを押してYahoo!ケータイのトップページから「災害用伝言板」を選んで利用する。災害用伝言板トップページの「自動Eメール送信設定」からお知らせメールのあて先を設定できるほか、「S!電話帳バックアップ」に保存したアドレス帳から、任意のデータをお知らせメールのあて先にする設定も用意されている。
ソフトバンクユーザー:スマートフォン(Xシリーズ含む)
ソフトバンクのスマートフォン向け「Yahoo!Japan」などから「My SoftBank」にログインし、「災害用伝言板」を選んで利用する。UI(ユーザーインタフェース)はケータイ版と同じだが、スマートフォンはS!電話帳バックアップに対応していないので、S!電話帳バックアップとの連携機能は利用できない。
ソフトバンクユーザー:iPhone
App Storeから「災害用伝言板」アプリをダウンロードして利用する。UIはスマートフォン版と同様で、トップページからお知らせメールのあて先を設定できる。S!電話帳バックアップとの連携機能は利用できない。
イー・モバイルユーザー
EMnetに契約したケータイとスマートフォンが、http://dengon.emnet.ne.jp/ またはWebサイト「EMnetサービス」→「災害用伝言板」から利用できる。EMnetに契約していない端末や、他社ケータイ、PCからも上記のURLから安否の確認は可能。トップページからお知らせメールのあて先を設定できる。
ウィルコムユーザー
公式サイト「H"LINK」のトップページに「災害用伝言板」が表示されるので、ここから利用する。http://dengon.clubh.ne.jp からもアクセスできる。「HONEY BEE 4」などの音声端末と、「HYBRID W-ZERO3」などのスマートフォンのどちらからも利用できる。なお、HYBRID W-ZERO3は3GとPHS両方のネットワークでパケット通信できるが、災害用伝言板を利用する場合は、PHS通信に切り替える必要がある。通信方式の切り替えは、HYBRID W-ZERO3用の「3G・PHS切替ツール」を使うと便利だ。
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