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» 2004年02月26日 13時35分 公開

3GSM World Congress 2004:カンヌと京都をつないだテレビ電話が大ヒット〜3GSMでのFOMAのブース

仏・カンヌで開催中の「3GSM World Congress 2004」。今回のキーワードは3Gだ。NTTドコモはカンヌと京都をつないだテレビ電話をデモンストレーション。「キャラ電」などが来場者の注目を集めていた。

[末岡洋子,ITmedia]

 仏・カンヌで開催中のモバイルのイベント「3GSM World Congress 2004」、今回のキーワードは3Gだ。展示会場では、世界に先駆けて3Gサービス「FOMA」を開始したNTTドコモがブースを構えてFOMAとiモードを展示、日本の成功例を一目見ようと来場者が詰めかけ終日にぎわいを見せている。

 同社は富士通と仏アルカテルと共同で、パリ郊外に3G展示ルームを開設しているが、今回カンヌにも3Gネットワークを敷き、FOMA体験ゾーンを用意した(2月19日の記事参照)。機種は900iシリーズの「N900i」「P900i」「F900i」の3機種が展示され、テレビ電話や「キャラ電」などのアプリケーションのほか、同社の提案する“ユビキタス・ホーム”も体験できる。

 大人気だったのがテレビ電話だ。2日目の基調講演では、モデレーターを務めた米『Wall Street Journal』誌の名コラムニスト、ウォルター・モスバーグ氏が「すばらしい体験」とコメント。京都・平安神宮前でスタッフが常時待機しており、カンヌと京都間でテレビ通話を体験できる。来場者は最初は「本当に日本にいるの?」と半信半疑だが、イヤホンを当てて声を聞き画面で相手の映像を見ると笑顔に。テレビ会話を楽しんでいた。

テレビ電話を体験。カンヌ午後6時、日本は午前2時だった(左)。大人気のテレビ電話。ドバイから来たという男性は、「自分の国にあれば利用するだろうね」(右)

 今後の方向性を提案するものとしては、“ユビキタス・ホーム”を参考展示していた。FOMAのデータ通信カードを装着した“AVアダプタ”を介して、携帯電話からデジタル家電が操作でき、データ通信がモノ対モノへ拡大するという同社のビジョンを具現化するものとなる。会場では、「F2402」を装着したアダプタを天井に設置したカメラと接続。64Kbpsのデータ通信で、カメラの向きを携帯電話から上下左右に操作するデモを行っていた。NTTドコモによると、帰宅前にエアコンのスイッチを入れるなどの使い方を想定しているという(2003年10月の記事参照)。このアダプタは年内にも日本で商品化の予定で、現在価格体系などを検討中とのことだ。

“AVアダプタ”。家電製品のBluetoothサポートが進むと利用がさらに広がりそうだ
画面を見ながらボタン操作でカメラの向きを遠隔操作(左)。天井に設置されたカメラ(右)

 「キャラ電」では、ファイナルファンタジーなどのキャラクターがデモされていた。だが、キャラクターの「泣く」「笑う」などの表情がボタン操作で実現されていることをすぐに飲み込めた来場者は少なかったようだ。その他、欧州では、3Gコンテンツとして動画が注目されていることから、iモーションへも高い関心が寄せられていた。

 端末では、指紋認証機能付きの「F900i」が注目を集めていた。会期中、モバイルの盗難や犯罪が課題として取り上げられるなど、モバイル環境における安全性の重要性が再確認されていることも影響しているようだ。

 昨年末で世界のW-CDMA加入者数は約280万人、FOMAはその7割を占める。同社広報部 国際広報担当の堀展男氏は、今回の出展は「概して好評」と感触を語る。

 「ユーザーにとって面白いものは何かを常に意識している」(堀氏)という同社の視点は、来場者に受け入れられていたようだ。

キャラ電デモを担当していたサブリナさん。ドコモのコンパニオンは今年で3回目。フランスでiモード開始されるやすぐにオペレータを乗り換えた、自称iモードファンだ
キャラ電。デモを見た人の中には、「どうして(キャラ電が)必要なの?」という声あり、「便利だね」という声あり

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