WebブラウザとしてOpera(用語参照)を搭載したことで大きな注目を集める「AH-K3001V」(5月27日の記事参照)。実はPHSの音声端末としても久々の製品で、その使い勝手が気になるところだ。メールや通話など、今どきの音声端末としての基本機能を見ていこう。
AH-K3001Vは、メイン液晶に2.2インチQVGA液晶を搭載した折りたたみ型端末。20.8ミリという厚みは、折りたたみ型としてはスリムな部類だ。
背面のヒンジ近くにモノクロ液晶のサブディスプレイ、先端部に11万画素CMOSカメラユニットを備える。左側面にあるメモボタンは、折りたたんだ状態では短押しでサブディスプレイの表示切替、着信中は留守電機能の呼び出し、長押しでマナーモードのオン/オフに割り当てられている。開いた状態ではメモボタン、シャッターボタンなどとしても機能する。
カメラユニットはディスプレイの解像度と同じ240×320ピクセルでの撮影が可能。11万画素CMOSは、今となってはおまけ程度のスペックだが、ちょっとした写真を送ったり、ブログへのアップロードなど、それなりに使い道はある
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外部との接続用に用意されるのはUSBmini-Bポート。付属するUSBケーブルや、市販のUSBケーブル(USB-A - USBmini-B)でPCと接続を行える。USB接続時の充電にも対応、「急速」なら約4時間、「通常」では約18時間で満充電にできる。「ACアダプタとの直結ができない」「サードパーティ製品がほとんどない」など、携帯電話と比べて充電の自由度が低いPHSでは重宝する機能だ。
AH-K3001Vのアドレス帳は、タブ表示のものが用意されている。左右キーがタブ間移動、上下キーが一覧内での移動だ。「文字サイズ小」の一覧画面では、一画面に7件のアドレスが表示される。一覧から発話キーやメールキーを押すと、通常利用に設定された電話番号での発信、メールアドレスでのEメール作成になる。決定キーを押すと詳細表示になり、複数登録された電話番号やEメールアドレスを選べる。
気になるのは、数字キーでタブ間の移動ができない点だ。数字キーはそのまま一覧上の列を選択するショートカットになっている。便利な機能だが、数字キーとの対応を示す表示はなく、あまり直感的には活用できない。
発着信履歴は左右キーに割り当てられるなど、一般的なタイプで、「発着信履歴からEメールを送信する」といった連携には対応していない。ライトメール作成画面には移行できるが、これはDDIポケットユーザー間のみで利用できるものだ。
![]() | 発着信履歴からは発信操作とアドレス帳への登録、ライトメールの作成が行える。Eメールとの連携機能はない |
着信時に端末を開いた場合の動作は細かく設定できる。そのまま状態を継続できるほか、呼び出し音を止めたり、発話キーを押さずに通話開始することもできる。
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