「Nokia 7600日本語版」を3時間ほど触ってみました

» 2004年06月14日 11時55分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 6月15日に発売される、「Nokia 7600 日本語版」(5月12日の記事参照)。キャリアのインセンティブがないこともあって、日本の端末価格の水準から見ると、かなり高価な印象を受ける。

 ただ、パッケージに同梱されるパーツ類の凝った作りを見ると、それもうなずける気がしてくるのが不思議だ。

 そんなNokia 7600日本語版を、3時間ほど触ってみた。

 Nokia 7600は女性の手のひらにも収まるサイズ(左)。右は通話時のスタイル。マイクが口から離れているが、きちんと音を拾っており使う上での問題は全くない


 SIMカードは裏蓋を外して入れる

ACアダプタやヘッドフォンがひと味違う

 パッケージに同梱されるのは、ACアダプタ、イヤホンマイク、ストラップ、布製ケース、USBケーブル、日本語と英語の取扱説明書など。

 ACアダプタはケーブルを巻き取っておける機構が付いたユニークな形だ。上半分が柔らかい素材でできており、ケーブルが巻き取りやすくなっている。

 同梱のACアダプタ

 そのほかの同梱物は白で統一されている。イヤホンマイクのケーブルは見る角度によって光る処理が施され、発話ボタンとマイクの操作部は滑りにくい素材で処理されている。

 USBケーブルやケース、ストラップは純白


 付属のイヤホンマイク。応答用ボタンはグレイのすべり止めの下に隠れている

個性的なダイヤルキー配列は慣れが必要

 7600は、ボディデザインだけでなく、ダイヤルキーやソフトキーの配列もユニークだ。液晶を取り囲むようにレイアウトされたダイヤルキーは、左手で右のダイヤルキー、右手で右のダイヤルキーを使って文字入力を行う。左は上から「ア行」で一番下のキーが句読点などの記号。右は「ハ行」で始まり、一番下が文字種切り替えになっている。

 メニューはすべて日本語化され、日本語の文字入力にも対応。メールなどの複雑な設定の際には日本語化のありがたみを感じる


 日本の端末の一般的なダイヤルキー配置とは全く異なるため、かなりの慣れが必要になる。「かお」と入力して変換すると、顔文字も出る。その数は約30とそこそこ豊富

 変換は、入力後に下キーを押すと最初の候補が入力画面中に表示され、それ以降の候補は、候補一覧の画面に切り替わってそこから選ぶタイプだ。

 予測変換機能などは備えないが、一般的な文章なら連文節変換もそれほど悪くない。地名の変換も問題なく、「もーむす」から「モー娘。」の変換にも対応している。「さちこ」から「祥子」が出なかったのはちょっと残念。最後に変換したフレーズは次の変換時の最初に表示される

 なお、待ち受け画面で右方向キーを押すとスケジュールに、上下方向キーでアドレス帳にアクセスできる

 アドレス帳には最大5件の電話番号と1件のメールアドレス、住所、メモ、画像を登録できる。グループは友人・仕事・その他・グループなし・家族・VIPから選べる
 予定表は予定のある日がボールドで表示され、押すと詳細が表示される。カテゴリーは「会議」「電話連絡」など5つから選べる。「電話連絡」を選ぶと「電話番号」-「名前」-「時刻」-「アラームタイプ」-「アラーム設定」と入力画面が進み、「会議」を選ぶと「件名」-「場所」-「開始日」-「開始時刻」-「終了日」-「終了時刻」-「アラームタイプ」-「アラーム設定」と進むなど、選ぶカテゴリーごとに異なる入力ウィザードが出る

32万画素のカメラ機能

 7600の背面には32万画素のCMOSカメラが搭載されている。端末上部のカメラボタンを押すとカメラが起動し、640×480ピクセル(VGA)の静止画を撮影できる。

 端末上部に専用のカメラボタンがある

 撮影サイズはVGAのみのようで、モードは「標準」「ポートレート」「夜間モード」「ビデオ」から選べる。ビデオは3GPフォーマットだ。

 撮った写真にはフレームやクリップアートを付けて飾ったり、文字を入れたりすることが可能。フレームは端末内に10種類用意されている。

 カメラ撮影時のモードはそれほど多くない(左)。撮影した写真を飾るためのフレームやクリップアートが端末に内蔵されている(左中、右中)。撮った写真にフレームを付けてみた(右)

 写真の切り出しにも対応しており、切り出しサイズは40×48ピクセルの「ポートレートサイズ」と、任意の大きさを設定できる「調整可能サイズ」から選択可能だ。

 撮った写真は切り出しが可能。端末内での原寸表示にも対応している


 写真の送信手段は3つ(中)。なお7600のBluetoothは1.1に準拠。プロファイルはシリアルポートプロファイル、オブジェクトプッシュプロファイル、ファイル転送プロファイル、ダイヤルアップ接続プロファイル、ヘッドセットプロファイル、ハンズフリープロファイルに対応している。J-SH53に赤外線で送ると、問題なく受信できた(右)。ただしピクチャーフォルダに入るため、閲覧しようとすると“40Kを超えるファイルのため表示できません”というアラート出てErrorとなる、出る。SDカードに移動すればPC側で閲覧できる


 表示は3種類から選べる(左)。中がアイコン、右がグリッドにした場合

ドコモのFOMAカードを挿してみると

 ボーダフォンのVGS用USIMカードを挿せば、通話やスカイメール、VGSのSMSの送受信が可能。FOMAのSIMカードでも通話やSMSが利用できた。ただし、ノキアはボーダフォンのVGSのUSIM利用については「確認済み」としているが、ドコモのSIMカードについては確認を取っていない。

 ボーダフォンのVGSのUSIMを使っても、「ボーダフォンライブ!については対応外」(ノキア広報)だ

 今回は3時間ほど触ってみた印象をお届けしたが、7600には、MP3再生機能やメール機能などの機能もある。近日中に詳細なレビューをお届けする予定だ。

 着信音の鳴らしかたは、オフも含めて5種類。海外ドラマや映画などでよく耳にする「Nokia tune」の着信音を聴けるのがちょっとうれしい


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年11月09日 更新
  1. 「いまだにSuica/PASMO使えない」駅へ行ったら、「問い合わせが多い……」と駅員さんも苦労していた事情 (2025年11月08日)
  2. セブン-イレブンで「Wi-Fiルーター」レンタルできると話題に 「めっちゃ便利」「知らなかった」と歓喜の声も (2025年11月05日)
  3. 「古いiPhoneでLINE使えなくなる」ポスターに批判殺到 掲示元の「ノジマ」に意図を聞いた (2025年11月08日)
  4. 3キャリアの決算で浮き彫りになった“ドコモ一人負け”の状況 何が明暗を分けたのか (2025年11月08日)
  5. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【11月5日最新版】 ブラックフライデーで高額還元あり (2025年11月05日)
  6. ブロードバンドの「ユニバーサルサービス料」が2026年1月にスタート NTT東西は2026年3月利用分で徴収予定 (2025年11月07日)
  7. auが通信品質でトップ評価、上り速度は楽天モバイルが独走 Opensignalの調査より【2025年10月版】 (2025年11月06日)
  8. LINEが11月から使えなくなる? スマホが旧OSのユーザーは要注意 (2025年10月23日)
  9. “パナソニックのケータイ”が令和に復活──USB Type-C充電や約8日間の待ち受けが可、「KX-TF400」を欧州市場向けに発売 (2025年07月18日)
  10. LUUPユーザー「警察官が高圧的」と投稿も、「危険運転」「無責任」と批判殺到 (2025年11月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー