Nokiaが考える、“車とケータイ”の関係NOKIA CONNECTION 2004

» 2004年06月17日 11時27分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 携帯電話を片手に車の運転をするというのは事故につながりかねない危険な行為。「Nokia Connection 2004」のフィンランド会場にはAudi A6が登場し、Nokiaが提案する車と携帯電話の関係を見ることができた。

 自動車と携帯電話は相性がいいが、運転しながらの利用は各国で禁止の動きにある(「6月3日の記事参照)。“Life Goes Mobile”をビジョンとするNokiaは、携帯電話ホルダーやハンズフリーマイクなど各種の周辺機器のデモを行い、携帯電話の安全な車内利用を提案した。

 audiの広くゆったりとした運転席には、3種類のハンズフリーキットがインストールされている。デモで使われた端末はBluetooth対応の「Nokia 6260」だ。最新の「Nokia Advanced Car Kit CK-7W」は、本格的なハンズフリーキット。携帯電話ホルダー、リモコンボタン、スピーカー、マイクがすべてボックスにつながっており、Pop-PortコネクタかBluetoothで通信する。


 電話の受信や発信は、ギアの横に設置した直系約3センチの円形のリモコンボタンで操作できる

 「Nokia 6260」は音声認識機能を備えており、事前に自分の声を登録しておけば、音声による操作も可能。電話をかけたい人の名前を言うと、端末が声を認識しダイアルしてくれる。担当者によると、Bluetoothをサポートしたことにより、Nokia以外の端末でもハンズフリー通話が可能だという。同乗している家族や友人の電話がBluetooth対応ならCK-7Wを利用できるため、利用の幅がぐっと広がりそうだ。

 CK-7Wでは、スピーカーや電源ボックスが車体内に搭載されるため、インストールにはプロフェッショナルサービスが必要となる。欧州では、車での利用に限らず、ハンドセットでハンズフリー通話するユーザーが日本より多い。Nokia以外の端末でも利用できるCK-7Wは発表以来、大きな話題を呼んでいるという。

 「HF3」と「BHF3」は、シガレットライターソケットを利用した簡易型ハンズフリーキット。プラグインするだけで、端末が自動的にハンズフリーモードになる。

 ゴルフクラブのようなスピーカーが特徴のHF3は、ベーシックなハンズフリーキット。通話と充電が主な機能だ。

ユニークな形のHF3


 シガレットライターソケットに差し込むだけで使える

 BHF3は、流線型のマイクとスピーカーを座席の頭部を支える軸の部分に設置する。音声の品質が高く、スピーカーやマイクが近いことから、違和感なく快適なハンズフリー通話ができそうだ。

 BHF3。座席部にマイクとスピーカーをセットする

 Nokiaは数年前に自動車部門の本部を欧州の自動車メーカーが集まる独デュッセルドルフに設置した。欧州だけでなく、日本の自動車メーカーとも協業しているという。

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