携帯電話向けOSを提供するSymbian Softwareは7月7日、Psionが保有しているSymbian株式の買い取りにNokia、パナソニックモバイルコミュニケーションズ、Siemens、Sony Ericssonが参加することで合意したと発表した。
NokiaはPsionの保有分31.1%を買い取る計画を2月に発表。Psionの保有分をすべてNokiaが買い取った場合、出資比率は63.3%となってNokiaが実質的にSymbianを支配することになると見られていた(2月10日の記事参照)。
しかし、Siemensなどほかの出資社が優先買取権を行使してこの取引に参加。また、上記企業の一部は新株発行分も引き受けたため、Nokiaの出資比率は過半数を割り込む47.9%に抑えられた。その結果、Sony Ericssonは1.5%から13.1%に、パナソニックモバイルコミュニケーションズは7.9%から10.5%に、Siemensは4.8%から8.4%にそれぞれ出資比率を拡大する。取引は7月12日に完了の見通し。
Nokiaのマッティ・アラフータ執行副社長は「広範な株主が結束して貢献の姿勢を見せたことは、Symbianに業界のニーズに応える力があることを示す何よりの証拠だ」と歓迎のコメントを寄せている。
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