Motorolaが次世代携帯へのiTunes搭載と同時に発表したMotorola「RAZR V3」は、最薄部が14ミリの超薄型端末だ。
ディスプレイは2.2インチのカラー液晶(背面ディスプレイもカラー)で、MPEG-4対応のビデオ再生、MP3フォーマットでの着信メロディに対応している。デジタルカメラ機能も搭載、GSM 850/900/1800/1900MHzをサポートするクアドラバンド仕様。
外装はiPod miniに使われているものと同じ陽極酸化アルミを採用。キーボードはプレシジョンカットで高級感を出している。グラフィックチップは3Dをサポートしており、ゲームなどに威力を発揮しそうだ。
インタフェースとしては、Bluetoothが用意されている。ただし、Bluetoothを通してiTunes Music Storeで購入した楽曲を転送・再生できるか、MP3フォーマット以外にAACフォーマットも利用できるかどうかは不明だ。価格や発売時期、詳細スペックは明らかにされていない。
モバイルブロードバンドをウリにした3G端末として、折りたたみ型の「V975」と、薄型のストレート端末「C975」も登場した。アプリケーション、ゲーム、撮影したビデオ画像の共有などを行うことができる。こちらも詳細は未定。
また、Motorolaの研究部門であるMotorola Labsでは次世代の異機種間無線ネットワークにおけるキーテクノロジーとしてOrthogonal Frequency Division Multiplexing (OFDM) に取り組んでいることを明らかにした。
4年間のフィールドテストに入っているというこの技術を利用すると、下り通信の速度は300Mbpsに達するという(20MHz幅を利用)。Motorolaによれば、OFDMを使った将来のフルIPモバイルネットワークでは、これまでには到達不可能だったブロードバンドのユーザー体験が可能だという。同社ではOFDMの標準規格採用を推進している。
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