日立製作所は8月3日、FeliCa対応携帯電話を利用して取引可能なATM(現金自動取引装置)を開発し、実証実験を実施していると発表した。
FeliCa対応のリーダー/ライターが搭載されており、キャッシュカードの代わりにiモードFeliCa対応携帯をATMにかざすだけで、口座からの入出金ができる。これにより操作時間の短縮や、操作性の向上が期待できるという。
開発されたATMは、東京三菱銀行内の行員専用として設置されている。機能面、運用面から製品化に向けたトライアルを行っている段階で、具体的な実運用の時期などは未定。日立製作所では、併せて関連ソリューションの開発を進めるとしている。
なお、携帯をキャッシュカード代わりにするサービスとしてはほかに、NTTコミュニケーションズの「モバイルペイメントサービス」がある(4月19日の記事参照)。こちらは、iアプリを起動してATMの赤外線ポートにキャッシュカード情報を送信するという手続きをとる。
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