5分で分かる、今週のモバイル事情9月11日〜9月17日

» 2004年09月17日 22時59分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

ドコモがエントリーモデル「253iシリーズ」

 ドコモは、小型軽量で機能も絞り込んだエントリーモデル「253iシリーズ」3機種を発表した(9月15日の記事参照)。10月から順次発売する。携帯の多機能化が進む中、253iはいずれも100グラムを切る小型端末で、需要の多様化に対応する。価格も1万円台半ばに抑える。

 三菱製の「D253i」は、ドコモ初のスライドボディを採用。半分スライドさせるとカメラが起動するなど、スライド動作を機能に生かした(9月15日の記事参照)

 NEC製の「N253i」パナソニック モバイル製の「P253i」は、従来機よりもさらに小型軽量を図り、イルミネーションなどに工夫を凝らした。

ソニー製3.8型の有機ELディスプレイがCLIEに搭載

 3.8型という世界最大サイズの有機ELパネルをソニーが開発した(9月14日の記事参照)。同社製のPDA「CLIE PEG-VZ90」に搭載される。同PDAは、9月25日に9万5000円前後で発売される。

 背面からバックライトで照らして映像を表示する液晶パネルと異なり、有機ELは自らが発光する自発光式のディスプレイ。視野角が広く、コントラスト比が高く、動画に対する反応が早いなどの特徴がある。

地上デジタルラジオ放送もH.264採用

 エフエム東京とKDDIが、地上デジタルラジオ放送を簡易動画付きで放送する実験を行った。動画形式は、モバイル向け地上デジタルテレビ放送(1セグ放送)と同じ、AVC/H.264を使った(9月14日の記事参照)

 H.264は、MPEG-4よりも圧縮効率の高い動画圧縮技術。

7月の携帯出荷も400万台超え

 携帯電話の出荷台数が、6月に続き7月も400万台を超えた(9月14日の記事参照)。携帯出荷台数は400万台が1つの目安となっている。

 ただし、カメラ付き携帯電話の大ヒットにより出荷台数が増えた昨年と比較すると、出荷量は少ない。対前年比で見ると、7カ月連続のマイナスとなっている。

固定電話の基本料金競争が激化

 NTTが事実上独占してきた固定電話に各社が参入。基本料金の引き下げを巡って競争が激化してきている。各社、、家庭内からNTT局舎までのメタル回線をNTT東西地域会社から借り受け、そこから先を自社網に接続することで料金を下げている。

 KDDIは自社網のフルIP化によって、1575円一律(自宅用)の基本料金を打ち出した(9月15日の記事参照)。プッシュホン料金も含まれる。この発表後、日本テレコム(ソフトバンク)は、KDDIを下回る1417円〜1575円(自宅用)に料金を値下げした(9月15日の記事参照)

 これらの動きに対し、NTT東西も値下げを検討。各社の報道によると、現状月額1450〜1750円の基本料金を、100円〜200円値下げると見られている。

さて、来週は?

 22日は、パシフィコ横浜で「A&Vフェスタ2004」が開催される。各音響メーカーのほか、モバイル放送も出展を予定している。

 24日から、幕張メッセで東京ゲームショーが開催される。通信関連でも、NTTドコモやKDDIがブースを出展する。

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