携帯コンテンツ戦争──Flashが制する可能性は?(3/3 ページ)

» 2004年11月05日 18時02分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

Flash Castの強みは何なのか?

 このあたりを、Macromediaの幹部がどう考えているのか。Flash Castにメインで取り組んでいるMobile and Deviceチームのユハ・クリステンセン氏に疑問をぶつけてみた。

 同氏の答えは、「特に直接の競合はないと思っている」というものだ。Flash Castは“コンビネーションオブメニーシング”であり、いろいろなコンテンツを1つにまとめることができる。仮に「多くのものを1つにまとめなくていいという見方が存在するのなら――その考え方自体が“競合”になるのかもしれない」。そんなトリッキーな表現で、ユハ氏は筆者の質問をすりぬけた。

 同氏はまた、Flash Castの「キラーアプリ」(キラーチャンネルというべきか)は何になると考えるかという問いにも、「1つのキラーは存在しない」と答える。利用者の関心に応じて、いかにバーティカルに掘り下げたものを提供できるか。それがポイントなのだという。

 以上の答えにどれだけ納得できるかは微妙だ。ただし、以下のような点は素直に同意できた。いわく、Flash Castの強みはFlashならではの表現力にある。

 実際に試したところでは、Flash Castのチャンネル切り替えは実に滑らかで、動きが軽い。十字キーの左を2回続けて押すと、ただちに画面が「グルリン」と変わって、2つ隣のチャンネルが表示されるといった具合だ。

 世界各国に、Flashの開発者が多いこともMacromediaが頼みにするポイント。メーカー/キャリアによって実装状況が異なるような事態を避け、相互運用性を高められれば、多くのコンテンツが登場するだけの土壌はある。

 改めて断っておくが、筆者はFlash Castをいたずらに否定したいわけではない。Flashベースのユーザーインタフェースは確かに魅力的で、「こんなサービスはちょっと面白そうだな」と思わせる。

 だがその第一印象を、「これは面白い」という実感にいかにして変えるのか。その中身の部分をどう作りこむか、既存のサービスや将来的に携帯プラットフォームに参入してくるコンテンツにどれだけ対抗し、差別化できるか。その部分を、もう少し突っ込んで知りたいと思っている。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月07日 更新
  1. KDDIのローミング縮小でも「やめる理由にはならない」 楽天モバイルユーザー4人が語る本音と“経済圏”の囲い込み (2026年10月05日)
  2. 注目点は“可変絞り”だけじゃない! 「iPhone 18 Pro」のカメラは思った以上に変わっている (2026年10月05日)
  3. KDDIのローミング終了で楽天モバイルはどう変わる? 心もとない700MHz帯、独り立ちのカギは5Gにあり (2026年10月03日)
  4. モバイルSuicaのコード決済「teppay」10月20日開始 2万円を超えたチャージが可能に (2026年10月06日)
  5. 2万mAh搭載で「世界最小」うたうモバイルバッテリー、半固体電池採用 MATECHから (2026年10月06日)
  6. Suica、JRE POINTのキャンペーンまとめ【10月6日最新版】 モバイルSuica利用で600ポイント、交換レート35%オフも (2026年10月06日)
  7. 楽天ドライブに不正アクセス 1万5382件の保存データ閲覧、313件のパスワードも (2026年10月06日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. ドコモがほぼ全ての料金プランを値上げ それよりも端末の値上げが気になるこの頃 (2026年10月03日)
  10. JALモバイルはなぜIIJに加え「ahamo」を選んだのか? JALとドコモが明かす“ホワイトレーベル”の狙い (2026年10月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー