ベスト4に入る勢いのクオリティ〜「D901i」ケータイカメラ画質研究ラボ(2/5 ページ)

» 2005年02月15日 00時01分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 「カメラモード」にするにはメニューから選ぶか、側面のシャッターボタンを長押しする。するとおよそ2秒でカメラモードになり、撮影可能になる。

Photo メインメニューは階層化されており、画像サイズや画質などの設定は「静止画設定」に、撮影時のセッティングは「カメラ設定」にまとめられている

 カメラモードの画面は、実は同じSymbian OSを採用した「F901iC」(2004年11月18日の記事参照)と全くといっていいほど同じ。アイコンのデザインなどは微妙に変えてあるが、画面の下部に各機能がアイコンで横一列で並ぶところのみならず、アイコンの内容や機能まで同じだ。

 でももちろんCCDは違うし、絵作りも違う。画質については後述しよう。

 「F901i系」のカメラ機能になったため、撮影はすべて縦位置。側面にもシャッターボタンがあるので、つい横位置で構えたくなるが、撮影される画像は縦位置だ。最大で1224×1632ピクセル。選べる画像サイズは全部で10種類あり、VGAでは横長/縦長の2種類を選べるところもF901iCと同じだ。

 撮影は決定キーでも行えるが、これだとAFが効かない。ちょっと遠い被写体なら問題ないが、ピントがシビアになる近くの被写体ではAFを使いたいところ。AFを使うときは、側面のシャッターボタンを押す。こちらは「半押し」できるため、半押しでピントを合わせて、全押しで撮影だ。残念なのは、他社のAFカメラ付きケータイのようにAFロックボタン(AFだけを行うボタン)がないこと。縦位置での撮影では右下のシャッターボタンは押しづらいのである。

 ちなみに、AFが効く範囲は30センチから無限遠。接写モードにすると7〜30センチとなる。

 写真撮影から保存までにかかる時間は、最大画像サイズのファインでminiSDに記録したときで約10秒。もうちょっと早いとうれしい。画質をスタンダードにすると8秒弱。画像サイズをSXGAに落とすと約6秒半。VGAだと5秒弱。サイズを落とすとそれなりに快適になるわけだ。

Photo “D”の端末もとうとうminiSDへと移行した

 撮影機能はかなり豊富。メニューのカメラ設定からは8種類の撮影効果(いわゆるシーンモードで、「逆光」「夕焼け」「風景」などが含まれている)、ホワイトバランス、ズーム、明るさ、色の濃さ、接写モードが用意されている。

Photo カメラ設定を実行すると、このように細かいセッティングが可能になる。撮影効果は、シーンモードも兼用。セピアやモノトーンのほかに各種シーンプログラムが用意されている

 これらはメニューをたどらなくてもコントロールできる。左右のキーを押すと、画面上のアイコンを選択できるので、そのアイコンを選んだ時点で上下のキーを押せば内容を変更できる。これはなかなか便利。

Photo 左右のキーで画面に並ぶアイコンを操作し、メニューを介さなくても各種カメラ設定を行うことができる。これは使いやすい

 ちなみに接写モードにするときはメニューより「#キー」を使うほうがいい。スライド式ボディなので、閉じていても少しディスプレイ部を上にスライドさせて#キーをちょんと押せばいいだけだ。#キーは一番下のにあるので閉じていてもすぐアクセスできるのだ。

 では実際に作例を見ていこう。

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