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» 2005年03月12日 03時10分 公開

CeBIT 2005:W-CDMA市場で覇権を握るか? 韓国メーカー (1/2)

世界の携帯市場へ進出を狙う日本メーカーだが、実際に世界でシェアを伸ばしているのは韓国メーカーだ。CeBIT会場でも、韓国各メーカーのW-CDMA端末が注目を浴びていた。

[山根康宏,ITmedia]

 海外の端末の機能が上がるごとに、日本メーカーが海外でもシェアを伸ばす機会が訪れるといわれ続けてきた。しかしこの1〜2年、各端末メーカーのシェア争いでは韓Samsungが一時的に世界第2位のメーカーである米Motorolaを抜いたり(2004年12月2日の記事参照)、韓LGが独SiemensやSony Ericssonと4位争いを演じているなど(1月28日の記事参照)、韓国メーカーが市場でのシェアを確実に伸ばしている(1月26日の記事参照)

 2005年は欧州やアジアで、続々とW-CDMAサービスが本格開始されようとしている。「W-CDMA技術で先行する日本メーカーに勝機あり」ともいわれており、実際にすでにHutchison3のサービス開始時から端末を納入しているNEC、また最近はシャープや東芝がVodafone向けにワールドワイドに端末を投入し始めた。日本メーカーの海外W-CDMA市場での動きは確かに活発になってきている。

 とはいえ、市場を狙っているのは日本メーカーだけではない。韓国の各メーカーもW-CDMA端末のラインアップを着々と揃えており、W-CDMAという新たな市場でもリーダーシップを取ろうとしている。CeBIT会場で、その韓国各メーカーのW-CDMA端末に注目してみた。

3メガカメラ端末やHSDPA、ラインナップの幅を広げるSamsung

 W-CDMA端末では同じ韓国メーカーのLGにやや出遅れたSamsungだが、同社ブースでは先の「3GSM World Congress 2005」で発表された製品に加え、ハイエンド端末等を展示していた。中でも「SGH-Z700」は3メガピクセルカメラを備え、3Gグラフィックアクセラレーターやデュアルスピーカー搭載など同社W-CDMA端末のフラッグシップモデルになる端末だ。2005年末投入予定だという。

同社のフラッグシップモデルとなる予定のSGH-Z700。かっちりとしたデザインに「3G」「Professional」の文字が誇らしげ。実機には触れることはできず、ショーケース内の展示のみ

 プロトタイプながら、HSDPA対応の携帯電話も展示されていた。ノートPCと接続して、FTPやビデオストリーミング再生デモなどを行うという趣向。スループットの理論値は最大1.8Mbpsだが、会場では実測1.0〜1.3Mbps程度の安定した速度でビデオ再生できていた。なお展示されていたHSDPA端末はまだ開発中のものであり、詳細スペックはまだ未定だ。

SGH-Z140。カメラはロータリー式でヒンジ部のみに備え、VGA画質でテレビ電話用と割り切ったミッドレンジモデル


すでに発表済みのSGH-Z130(左)、SGH-Z500(右)。いずれも2005年後半に発売予定


HSDPA端末のプロトタイプモデル。同社W-CDMA端末とほぼ同等のサイズを実現しているが、バッテリの持続時間など詳細スペックはまだ未定だ


HSDPA端末はノートPCと接続してのデモを行っていた

W-CDMAではシェアトップのLG

 LGのW-CDMA端末は、昨年から市場に投入開始と「後発組」だ。しかしバランスの取れたU8100シリーズが、各国で人気となっている。現時点でW-CDMA端末市場における同社のシェアは54%(同社説明員)と、堂々シェアトップの座を得ている。

 これまで同社は端末デザインや機能のマイナーチェンジのみで端末バリエーションを増やしてきたが、機能を向上した新モデル、U8200シリーズも登場し、さらにシェアの拡大を目指している。同社のブースには、初代から発売予定の新モデルまで歴代の全W-CDMA端末ラインナップが展示されていた。

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