小学館とNTTソルマーレは4月6日、デジタルコンテンツ提供に関して業務提携。小学館の名作コミック6点を4月7日から携帯向けに配信すると発表した。
配信タイトル | 著者 | 配信開始日 |
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人間交差点 | 原作:矢島正雄 作画:弘兼憲史 | 4月7日 |
東京ラブストーリー | 柴門ふみ | 4月14日 |
六三四の剣 | 村上もとか | 4月21日 |
闇のパープルアイ | 篠原千絵 | 4月28日 |
快感フレーズ | 新條まゆ | 5月2日 |
B・B | 石渡治 | 5月12日 |
当初PCやPDA向けとして始まったデジタルコミック配信は、高度化した携帯電話向け配信が始まったことで市場が急速に伸びている。「デジタルコミック市場は数100億円規模までいくのではないか。そのうち、カットマンガのようなケースはほとんどは携帯に移っていく」(NTTソルマーレ)
デジタル化に積極的な小学館も、携帯のハードウェアが強化され、パケット料金定額化などインフラが整備されたことから、本格的なビジネス展開をにらむ。
「(コミックのデジタル配信は)今まで実験の意味合いが強かったが、今後は十分ビジネスになる」(小学館)
また小学館側で「コミックをデジタル化していく仕組みが形になって、コンテンツの供給がスムーズにいくようになってきた」こと、複雑なコマ割りに対応したコミック閲覧ビューワが準備されたことが、携帯コミック市場が伸びると見込む理由だ。携帯ではセルシスの「ComicSurfing」を使う(2004年6月15日の記事参照)。
これらのコンテンツは、NTTソルマーレが運営するiモードサイト「コミックi」で提供される。同サイトは、55タイトルを配信しており国内最多をうたう。オープン後8カ月で累計100万ダウンロードを超え、3月末時点で月間20万ダウンロードの実績を上げている。
年度内には、au向け、ボーダフォン向けにも展開する計画だ。
「今後、コミックiトータルで1億円を売り上げていきたい」とNTTソルマーレは意気込む。
小学館側もコンテンツ拡充に積極的だ。「まずは、本屋に行ってもないタイトルを提供する。いずれはいろいろなタイトルを持って行きたい。将来は、単行本になると共に配信したり、雑誌に掲載中のコンテンツを配信することも考えられる」(小学館)
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