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» 2005年05月06日 18時19分 公開

メールで届いた物語「これは幸せの呪文です」Mobile&Movie 第160回(1/2 ページ)

映画の中の名脇役として登場する“モバイル製品”をご紹介する「Mobile&Movie」。今回は映画「メールで届いた物語」について、作品の舞台裏を製作陣に聞いてみました。

[本田亜友子,ITmedia]
作品名メールで届いた物語
監督清水浩・伊藤裕彰・鈴木元・鳥井邦男
制作年・製作国2005年日本作品

 今回“Mobile&Movie特別編”としてご紹介するのは、恋愛オムニバス映画「メールで届いた物語」。普段何気なく使っているメールから、思いもよらぬ恋が生まれる──そんな日常の風景を描いた作品です。携帯電話メールが登場する作品ということで、東映ビデオ販売で宣伝を担当する鈴木路正氏と開発部プロデューサーの佐藤現氏に製作の裏側を聞いてみました。ストーリーとともにご紹介します。

 「メールで届いた物語」は、“CINEMA4U”という東映ビデオが立ち上げた映像ブランドの1作品。劇場、パッケージソフト、地上波・衛星テレビのみならず、インターネット、モバイルなど多メディアへの展開を視野に入れた新しい映像ラインナップを発信するプロジェクトです。またインターネットやモバイルを通じて、ユーザー(観客)の意見を取り入れながら、映像作品を企画・製作するという双方向プロジェクトという側面もあります。“CINEMA4U”サイトには、「こんな映画が観てみたい」「この原作を映画化してほしい」というユーザーの意見を自由に書き込めるBBSが設置され、「書き込みをお待ちしております」と佐藤氏。気になる意見は、企画会議に持ち込まれることもあるそうです。

 iモード、ezweb対応の“CINEMA 4U”。モバイルサイトもあります

 そんな“CINEMA4U”の第1弾は、乙一原作で話題を呼んだ『ZOO』。映画の劇場公開と有料ストリーミングの時期を同じにした斬新な手法で、「家の近くの映画館で公開していない」という原作ファンに喜ばれ、市川由衣さんのチャットイベントなども大好評だったといいます。続く第2弾作品が『メールで届いた物語』。本作品を製作するにあたって、“CINEMA4U”ブランドで短編作品を配信するという枠組みは決まっており、どんなオムニバスの企画にするか思案していたところ、脚本のアイデアの中から“携帯電話から始まる恋”というコンセプトが生まれたそうです。

 メールのやりとりから始まる4つの恋(『mail』『アボカド納豆。』『CHANGE THE WORLD』『やさしくなれたら』)は、それぞれ個性的で、なおかつ身近で起こりそうなエピソードばかり。

 相武紗季さんと加瀬亮さんのピュアなラブストーリー『mail』

 『mail』では、携帯電話のメールではなく手紙から恋が生まれます。携帯メールが多用され、書くことの少なくなった手紙をあえて取り上げようと決めたのは清水浩監督。何度も送られてくる宛名違いの手紙を、ふと読んでしまった郵便配達員。それは、難病の少女・理沙が、恋人に宛てたものでした。恋人になりすまして、理沙への手紙を書き始める郵便配達員。直筆の手紙に込められた純粋な気持ちに胸打たれます。

 吹石一恵さんの熱演が光る『CHANGE THE WORLD』

 同じメールを題材にしたストーリーでも、その始まり方はさまざま。『CHANGE THE WORLD』は、男に振られた女の子が、携帯電話に送られてきたチェーンメールをきっかけに奮闘し、少しずつ自分とその周りの世界を変えていくのです。『やさしくなれたら』は、なんと携帯サイトの架空請求業者の恋を描いた作品。主人公の男は、騙そうと思った相手に惚れてしましまい、運命に翻弄されていきます。これを見れば、架空請求メールが来たら、「どうやって対処すればよいのか」という参考にもなりそうです。

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