KDDI高橋氏が語ったコンテンツ戦略BREW 2005 Conference(2/2 ページ)

» 2005年06月03日 09時08分 公開
[斎藤健二,ITmedia]
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 1つは、ゲームおよび音楽コンテンツの売上が急成長していることだ。「着うたは、1年間で1.7倍に成長した。コンテンツ売上の25%を占める」と高橋氏。ゲームも1年間で1.6倍に成長し、コンテンツ全体の15%を占めるに至った。

コンテンツ 対応端末数 ダウンロード数
着うた 1580万台(2005年3月) 2億(2005年4月)
着うたフル 200万台(2005年5月) 725万(2005年5月)
着うた(左)、着うたフル(右)の、対応端末ユーザー数とダウンロード数の推移

 「4年前、(ネットワークが)1Xしかなくて着うたフルの導入を断念した。EV-DO(WIN)によって、導入が可能になった」(高橋氏)

 2つ目は、BREW市場が急速に成長していることだ。当初アプリケーションプラットフォームとしてJavaを採用していたKDDIは、途中からBREWに全面的に切り替え再スタートを切っている。

 2003年2月のBREW第1号機を投入して以来(2003年1月29日の記事参照)、約2年間で31機種、稼動台数で1000万台以上がBREW対応端末となった(5月11日の記事参照)。アプリケーション数は2005年3月時点で1000を超え(4月27日の記事参照)、うち81%はゲームとなっている。

着うた、着うたフル、そしてゲームが有職に伸びている。BREWのアプリケーション数も1000を超えた

BREWはKDDIコモンプラットフォームへ

 ゲームなど、コンシューマアプリケーションをダウンロードする環境として始まったBREWだが、昨年のバージョン3.1からはメーラーやブラウザなども動作する“プラットフォーム”としての位置づけが強化されている。

 KDDIは“KDDI Common Platform”とBREWを位置づけ、「端末メーカーが簡単にEメール、ブラウザ、UIなどのアプリケーションを構築できる」(高橋氏)環境を整え始めている。

 この夏KDDIが発売するWIN端末「W32SA」「W31T」は、既に「KDDI Common Platform(KCP)」を採用。メーラーおよびEZwebのブラウザなどがBREWアプリケーションとして搭載されている(5月25日の記事参照)。2006年度からは、全機種がKCPを採用する予定だ。

auオークションにも専用のBREWアプリを提供する。auオークションは、4月25日時点で57万5000ユーザーが利用、3月時点でのアクセス数は2550万ページビュー/日を達成したという

次のステージはメディアとのコラボレーション

 ゲームと音楽を、BREWおよびEV-DOプラットフォーム上で展開し、成功を収めてきたKDDI。次のステージはメディア連携だ。

 高橋氏は「テレビやEZチャンネルといった“トリガー”による、“アクション”──通信が重要。例えばテレビがトリガーになって、通信でコンテンツをダウンロードしたり、物を買ったりするのがアクションだ」と、メディア連携の構想を説明した。

 既にKDDIはFMラジオ機能を端末に搭載したことで、FM放送局との連携を始めている。現在放送中の楽曲名を、通信を使ってリアルタイムで取得。ラジオ局のWebページにリンクしたり、流れている楽曲の着うたや着うたフルをダウンロードしたりできる仕組みを整えた。

2003年12月に、国内では初めて携帯にFMラジオを搭載。1年半で、FMラジオ搭載端末は230万台まで増加した。

 同様のモデルを、アナログテレビや今年度末にも始まる地上デジタル放送(1セグ放送)にも応用していく(5月23日の記事参照)。こうした他メディアとの連携は、単に技術的な仕組みだけでなく、ビジネスとしての連携が重要となる。他社に先駆けて始めた着うたでも、KDDIは音楽業界と良好な関係を築いてきた。メディア関連業界との連携では、KDDIが一歩先を行っているのは間違いない。

 「KDDIはメディアコラボレーションを進める。次のステージではこれが重要だ」(高橋氏)

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