今、一番買いやすいPDA、「M1000」を斬る:短期集中ロードテスト「M1000」 No.1

» 2005年08月30日 22時50分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 モトローラ製FOMA端末の「M1000」は、欧米では一定の人気を得ているスマートフォンに位置づけられる端末。日本では下火になりつつあるPDAに携帯電話機能を持たせた製品で、PDA売り場が家電量販店から姿を消しつつある現状では“今、一番買いやすいPDA”ともいえるでしょう。

 右はFOMAとしては標準的なサイズの「N901iS」。M1000のほうが一回りほど大きいものの、折りたたみ型携帯に比べて薄いので上着のポケットなどへの収まりはいい。左はM1000と同じモトローラ製のBluetoothヘッドセット「HS810」。国内向けにも販売してほしい

 一般的なFOMA端末と比べた場合のメリットは、大きく2つ。PDAとしての機能が本格的である点と、通信機能が充実している点です。インターネット接続はFOMAでの通信に加え802.11bの無線LANが利用でき、Bluetoothもサポート。PCとワイヤレスでデータ連携したり、ワイヤレスヘッドセットを使って通話したりできます。

 ワイヤレスヘッドセットは、普段車の運転をしない人にはさほど魅力的ではないかもしれませんが、通話をしながらPIM情報の確認や入力ができるのはなかなか便利。ただM1000の場合、Bluetoothと無線LANを同時に利用できないため、公衆無線LANサービスのエリア内で通話しながら、インターネットで調べものをする──といった使い方はできません。同じ2.4GHz帯を使う無線技術なので干渉するのは分かりますが、Bluetoothは基本的にある程度のほかの電波の干渉には耐えるように設計されているはず。ヘッドセット利用くらいなら問題ないと思うのですが……。

 一般的なFOMA端末と比べた場合のデメリットも大きく2つあります。まずiモードをサポートしていないため、iモードメールもiモードの公式コンテンツも利用できない点が挙げられます。iモードメールは転送もできないので、そもそも利用自体を諦めるしかありません。また普段使っているISPなどのメールを送受信できる代わりに、iモードメールのようにリアルタイムでメールを受信することはできません。一般的なFOMA端末からの移行だと、この点が大きな課題になりそうです。

 注:NTTドコモが運営するISP「MoperaU」のメールアドレスを利用すれば、SMSを使った疑似プッシュ配信でリアルタイムにメールを受信できますが、最低500円/月の追加コストがかかります(4月14日の記事参照)。コストに見合うかどうかの検討は必要でしょう

 パケット通信がパケット定額制のパケ・ホーダイに対応していないのもつらいところ。フルブラウザを搭載しているのでPC向けサイトにもアクセスできますが、iモードサイトよりも圧倒的にデータ量が多いので、これが仇になります。つまりiモードの延長でパケット定額が使えないだけ──というわけにもいかないのです。ただこの点は、都市部であれば公衆無線LANサービスでカバーできるため、無線LANをどう使いこなすかが、M1000を便利に使うポイントといえそうです。

 まずは無線LANを快適に使える環境を整えることと、メールのリアルタイム性をどう確保するのかが、当面の課題になりそうです。

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短期集中ロードテストとは

 ITmediaのライターが、普段使いの携帯電話の模様をレポートする連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。


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