「M1000」を公衆無線LANで使ってみる短期集中ロードテスト「M1000」 No.2

» 2005年08月31日 15時42分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 「M1000」の無線LANがPCと異なるのは、常に動作していて利用可能なアクセスポイントを見つけると自動接続するのではなく、ダイヤルアップ接続のような手順が必要になる点です。もっともバッテリー容量の小さなPDAではこれが一般的な動作。PCと比べてひどく不便ということはありません。Webサイトにアクセスしようとしたり、メールの送受信を行おうとすると、設定済みのどのインターネット接続を利用するかの一覧が表示され、そこからダイヤルアップ接続なり無線LAN接続なりを選択すればいいのです。

 Webブラウジングでは特に不便を感じません。自宅やオフィス、フリーの無線LANスポットなど、ESSIDやWEPキーでの一般的なセキュリティでのみ保護されている無線LANであれば、一覧から接続先を選ぶだけですぐにブラウジングを開始できます。この場合、事前にインターネット接続のエントリーを作成しておくことになります。

 ブラウザ上で認証を行うことが多い公衆無線LANの場合は、インターネット接続を選ぶとブラウザに認証画面が表示され、IDやパスワードを入力すればインターネット接続が可能になります。

 M1000ではインターネットに接続していない状態でWebサイトにアクセスしようとしたり、メール送受信を行おうとすると、自動でこの「ネットワークサービスに接続」のウインドウがポップアップし、FOMAのパケット通信や無線LANでインターネット接続して、作業を続行できます。ただし無線LANでのインターネット接続設定はESSIDやWEPキーなどの設定が主で、無線スポットの認証などには対応していません。PPPoEによる認証機能は備えていますが、国内でPPPoEによる無線スポットサービスを提供しているのはNTT東西地域会社の提供するフレッツ・スポットくらいのはずです

 文章にしてしまうと1クッション手間が増えるだけのように感じますが、ソフトウェアキーボードで毎回IDとパスワードを入力するのは面倒。また、入力項目に移動してもソフトウェアキーボードが自動でポップアップしないM1000の仕様も、面倒さに拍車をかけます。残念ながらブラウザの機能では、ユーザー認証を自動化することもできないようです。セキュリティを考慮すれば当然なのですが……。

 Eメールの送受信では、公衆無線LANでのユーザー認証問題はもっと深刻です。メールの送受信でもブラウジングと同様、インターネット接続を選んで、無線LAN接続を開始できます。しかし実際にはユーザー認証が必要ですから、ブラウザを起動しなければなりません。実際には、先にブラウザを起動してユーザー認証を行い、その後メールの送受信を行う──という手順を常に踏まなければなりません。

 それでもメールはヘッダだけ受信したり、1件あたりの受信容量を制限して受信できるので、急ぎの場合はFOMAのパケット通信を使うのも手です。後で本文や添付ファイルを受信できるなど、メーラーはモバイル利用に配慮された仕様です。ただ最近は地下鉄駅構内が公衆無線LANになっているところも多く(7月13日の記事参照)、手間だからといってFOMAのパケット通信を使うのは釈然としません。

 もう少し公衆無線LANを利用開始するまでの手間が省ければ、素早くメールを送受信できます。幸いなことにドコモが運営する公衆無線LANサービス「Mzone」用に「コネクションマネージャー」というソフトが無償提供されており、これを使えばワンタッチで認証処理が可能になるようです。筆者は「Mzone」には契約していませんが、ふだん使っている「ホットスポット」でも利用できるようです。次回はこれを導入して、公衆無線LANでの利用がどの程度楽になるか検証してみたいと思います。

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短期集中ロードテストとは

 ITmediaのライターが、普段使いの携帯電話の模様をレポートする連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。


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