1年前にムーバの企画端末として登場した「Music PORTER」(2004年10月の記事参照)。新モデルはFOMAの「Music Porter II」(10月3日の記事参照)として開発が進められ、年度内には発売される見込みだ。メインターゲットは「本格的に(携帯で)音楽を楽しみたい20代から30代の男女」だとNTTドコモ プロダクト部第2商品企画部の小沢耕平氏。ボディカラーもターゲット層に合ったポップな色を採用した。
前モデルはMDプレーヤーを意識したという真四角のボディだったが、新モデルはスタンダードな折りたたみ型。外観の雰囲気は、同じ三菱電機製の「D701i」に似ている。大きく異なるのは、メイン液晶の下に設けられた音楽機能の操作ボタン。端末を閉じたままでも音楽プレーヤーとして使えるようにするために搭載されたものだ。
閉じた状態でも、待受状態から中央のキーを長押しするとミュージックプレーヤーが起動。中央のキーを短押しすると音楽の再生が始まる。再生中は両脇のボタンの短押しがボリューム調整、長押しが前後曲へのスキップに割り当てられている。待受状態で右のボタンを長押しすると、FMラジオが起動する。
背面のキーは、誤動作しないようロックすることが可能。端末を開いてメニューキーを長押しすると、ロックがかかる仕組みだ。ただ、ロック解除の際にも端末を開く必要があるのは少々面倒な感もある。
音楽を聴きながら可能なのは、「iモードやメールの閲覧、iアプリ、カメラ機能など」(ドコモ)。音楽を聴いている際に通話やメールが着信すると音楽は一時停止され、操作終了後には再度再生操作を行う必要があるという。
Music Porter IIは、MP3/AAC/ATRAC3/ATRAC3plus形式の楽曲データの再生に対応するとうたっている。このうち、付属ソフトの「BeatJam」を使って取り込めるのは、MP3/ATRAC3/ATRAC3plusの3種類。AACはiモーションとして再生されるもので、ほかの3種のフォーマットの楽曲再生とは位置付けが異なる。AACは再生可能なビットレートが48kbpsとそれほど高音質の楽曲を再生できるわけではないので、対応はおまけ程度と捉えたほうがよさそうだ。
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