イン・ハー・シューズ「おかけになった番号は現在使われておりません……」Mobile&Movie 第189回

» 2005年11月25日 17時57分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名イン・ハー・シューズ(IN HER SHOES)
監督カーティス・ハンソン
制作年・製作国2005年アメリカ作品


 幼い頃に母を亡くして以来、寄り添うように仲良く暮らしてきたローズ(トニ・コレット)とマギー(キャメロン・ディアス)の姉妹。しかし、大人になるにつれ、2人の関係はギクシャクするようになってきます。

 ローズは、真面目でコツコツ努力を積み重ねるタイプ。恋愛に対してもオクテで、なかなか恋人ができずに仕事に打ち込む毎日。弁護士として成功しつつも、どこかに寂しさを感じていました。一方、マギーはグラマラスなルックスで、ボーイフレンドも途切れたことがない華やかなタイプ。しかし、なかなか定職に就けず、いまだに実家で暮らしています。父が再婚した継母ともウマが合わず、なんとなく歯がゆい日々を過ごしていました。

 ある晩、マギーは酔っ払って醜態をさらし、継母から家を出て行くように宣告されてしまいます。啖呵を切るようにして飛び出したものの、行くあてはなく……。マギーから携帯電話に連絡がある時は、決まってマギーがトラブルを起こしたとき。ローズは呼び出されて迎えに行きますが、ローズはあからさまにイヤな顔。昔はあんなに仲のよい姉妹だったのに。マギーはローズのそんな態度も気にせず、ローズの部屋で羽を伸ばします。

 「絶対そこは開けないで!」

 と、ローズが忠告したにも関わらず、マギーはクローゼットの扉に手を伸ばします。その奥に並んでいるのは、ゴージャスでセクシーなピンヒール、ハイヒールの数々。ローズは、シューズコレクターだったのです。この絢爛なコレクションは、仕事で落ち込んだ時、恋に敗れた時、自分をなぐさめ奮い立たせるために、ローズが集めてきた大切なもの。しかし、マギーは

 「履いてあげなきゃかわいそう」

 と次から次へと試し履きしていくのです。性格もルックスも正反対の2人ですが、なぜか足のサイズだけはピッタリ同じ。

 「勝手に履かないで!」

 念を押して、ローズは出張に出掛け、数日家を空けることに。ローズは今回の出張を楽しみにしていたので、マギーのことも大目に見て、留守をまかせることにしたのです。出張先では、ステディな関係になれそうな上司と2人きりになれるはず。一歩進んだ関係を築くことを期待していたのに、ローズを待っていたのは同僚の別の男性。裏切られたような気持ちでガックリ肩を落とし、ローズはわが家に帰ってきたのでした。

 当然マギーは、ローズの靴を履いて外に出掛けていました。ツイていないことに、マギーはローズの車を運転中に駐禁を取られ、さらにあやしい男たちにつきまとわれ、さんざんな目に遭っていました。ローズが帰ってきたら、なぐさめてもらいたかったのに、ローズは折れたヒールのかかとを見て激怒します。マシンガンのように、ちゃんと働け、若さと美貌はいつまでも続かない、早く家を出て行けと繰り返すばかり。マギーは、ついカッとして、ローズの心を踏みにじる行動に出てしまいます。それを知ったローズはさらに怒り、マギーを部屋から叩き出しました。

 頭にきたローズはマギーとの連絡を絶ち、父にマギーの居場所を聞かれても知らんぷり。このまま、姉妹の縁を切ってしまうことも考えていましたが、少しずつ落ちつきを取り戻します。久しぶりにマギーの携帯電話に連絡をしてみると

 「おかけになった番号は現在使われておりません……」

 のアナウンス。マギーの行方がわからなくなり、慌てるローズ。姉妹はふたたび心を通わせることができるのでしょうか。

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