動作レスポンスはいかにして向上したのか第9回

» 2005年12月13日 00時00分 公開
[PR,ITmedia]
PR

 “FOMA端末は動作が遅い──”。こうしたユーザーの声は、開発側でもずっと把握していた。今回、大幅なレスポンスの高速化が図られた「N902i」。その背景には、どんな技術開発があったのか。

モバイルターミナルソフトウェア事業部の岡本博技術マネージャー

 「レスポンス低下に大きく影響したのが、CPUとOS。Linux OSを導入したときにレスポンスが落ちていた。CPUパフォーマンスがもう少し上がるまで、初期のFOMAで使っていたRTOS(リアルタイムOS)を使い続けるという選択肢もあったが、N900iLが無線LANを搭載するということもあり、マルチタスク性能も考慮してLinux OSの導入に踏み切った」

 NECのFOMA端末の速度について、こう流れを振り返って話すのは岡本博技術マネージャーだ。もちろん、NECでは速度低下を見過ごしていたわけではない。レスポンス性能の改善を目指したワーキンググループを作り、「34項目を挙げて従来機種と比較し、ブラッシュアップを進めてきた」(岡本氏)。

メールソフト、そして起動画面

 例えば、終話ボタンを押して待受画面が出るまで。また待受画面からメールを立ち上げるまで──。こうしたポイントポイントで、レスポンスをいかに向上できるかチューニングが重ねられた。

 「一番重点を置いた」と言うメールの部分は、「N902iでは、従来機に比べた目標で8割はクリアできた」と岡本氏は胸を張る。具体的な数字でいえば、「メール起動は前機種に比べると1.5倍程度高速化している」という。キー操作に対するレスポンス速度は、約900ミリ秒と、ほぼムーバ50x端末と同等の速度が実現できた。

 待受画面からの画面遷移も重視した部分だ。ほぼ、キー入力に対して引っかかる感じはなくなっている。

 CPUの上でLinux OSが動き、その上で各アプリケーションが動作する。N902iで、「あまりにOSに手を入れると、今後OS自体がバージョンアップしたときに問題になる」(岡本氏)ことも、チューニングを重ねる中で難しかった点だ。

CPU、OS、そしてアプリケーション

 N902iの速度アップは、総合的な性能アップの賜物だともいえる。N902iは新しくARM11コアを搭載したCPUに変わっており、「CPUの基本パフォーマンスは1.2倍ほど上がっている」(商品企画部の高梨博主任)のもポイントの1つだ。

 FOMAへの通信方式の変更、基本プラットフォームの変更、そしてOSの変更。大きな変化が重なったことで苦しい時期が重なった。しかしN902iでは、大きな機能向上と速度アップの両方をついに実現した。“もうFOMAは遅いとは言わせない”──そんな意気込みを感じる端末にN902iは仕上がっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:日本電気株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年12月31日

アクセストップ10

2026年07月21日 更新
  1. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  2. なぜ「060」携帯番号は18カ月あっても延期になったのか? それでも「慌てる必要はない」現状 (2026年07月20日)
  3. 専用充電器はもう不要? 中韓スマホから国内勢まで巻き込む「USB PPS」急速充電の新常識 (2026年07月14日)
  4. 「Pixel 11」は何が変わる? メモリ減少で100ドル前後の値上げも? 出そろったうわさを整理する (2026年07月19日)
  5. 携帯番号に「060」が採用されるワケ 「電話番号とは何か」を歴史とともに振り返る (2024年10月09日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. ショップとAIで差別化を図る「ドコモの銀行」――住信SBIネット銀行ユーザーからは戸惑いも (2026年07月19日)
  8. ミドルハイレンジモデルにも水冷搭載 nubiaから「Neo 5 GT Special Edition」登場 (2026年07月19日)
  9. “特典終了”が続く「d払い」「dポイント」のお得さはどう変わるのか これからは「dカード」の利用が得策? (2026年07月17日)
  10. 最大13日間バッテリー持続、丸型デザインの「CMF Watch 3 Pro」がAmazonで販売中 1万3800円 (2026年07月18日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー