YOZAN、12月25日に固定版WiMAXスタート

» 2005年12月15日 13時28分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 YOZANは12月14日、4.9G〜5GHz帯で無線局申請を行い、総務省から登録状を授与されたと発表した。同社はこれをもとに、固定版WiMAXであるIEEE 802.16-2004ベースのサービスを開始する。

 WiMAXとは、下り最大75Mbpsを実現できるとされる次世代通信方式。(7月14日の記事参照)。FWA(Fixed Wireless Access)方式をとる「IEEE 802.16-2004」(固定版WiMAX)と、移動体での想定を利用した「IEEE802.16e」(モバイルWiMAX)の2種類がある。国内では総務省が開催する「ワイヤレスブロードバンド推進研究会」で、WiMAX向けの周波数割り当てが検討されており、モバイルWiMAX向けとしてはいずれ2.5GHz帯が各自業者に割り当てられると見られる(11月11日の記事参照)

 ただし今回、YOZANが発表したのはモバイルWiMAXの免許を取得したという話ではない。登録制になっている4.9G〜5GHz帯で、無線局登録状を手にしたという位置づけになる。「この帯域を使うのは、一般的な分類としてFWA方式の無線サービスになる」(総務省)。YOZANは固定版WiMAXを、“高出力な無線LAN”という扱いで登録して、FWAサービスを開始する。

20日から受付、25日にサービス開始

 YOZANが25日から始めるとアナウンスしているのは、無線LANサービスのバックホール(基幹網)としてWiMAXを使うサービス。ラストワンマイルは、公衆無線LANサービスとなる。12月20日から申込受付を開始する予定。

 登録した地域は、「総務省が定める東名阪を中心とした構造改革特区全域」(YOZAN)。2006年6月30日の段階で、無線LANのアクセスポイントは8000カ所に設置するとうたっている。

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