着信音が鳴っただけで課金──国際ローミングのトラブルに注意

» 2006年01月11日 23時15分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 海外でも携帯電話が当たり前に使えるようになってきたが、ユーザーが内容を十分に理解できていないことから、紛失や盗難によってトラブルが起こる危険性が増えている。国民生活センターは1月10日、国際ローミングに関するトラブルの未然防止を促す資料を公開した。

海外で使えない携帯なのに、海外で不正利用

 娘がカメラとして使うつもりで海外に携帯電話を持って行った。盗難にあったが、そもそも“国際ローミング機能のない携帯”を選んだので安心と思っていた。ところが帰国してみると300万円の請求書が届いた──。

 40代女性が国民生活センターに相談した事例の1つだ。見過ごされたのは、SIMカードの存在だ。FOMAやボーダフォン3Gなどの3G携帯、auでも一部の携帯電話は電話番号を記録したICチップ(SIMカード)が使われており、料金の請求もSIMの電話番号に対して行われる。携帯電話自体が国際ローミング非対応でも、SIMを現地の携帯電話に差し替えて使われてしまったということだ。

 これを防ぐ方法は2つある。携帯の契約時に国際ローミングを申し込んでいないか確認すること。販売店によっては、最初から「申込みする」になっている場合もあるので注意が必要だ。またSIMカード自体に暗証番号を設定しておくことも重要になる。

着信しただけでも料金がかかる

 呼び出しに対して、相手が電話に出なければ料金がかからないと思いがちだが、着信音(呼び出し音)を鳴らしただけでも料金がかかる場合があることはほとんど知られていない。

 これは国によって異なる。ボーダフォンによると、「受話しなくても、呼び出し音を鳴らしただけで課金されることもある。一例としては米国での国際ローミングが挙げられる」という。現在のところ、米国での国際ローミング中に30秒以上呼び出しを行った場合、相手が出なくても、会話をしているのと同等の料金がかかるという。

※初出で誤解を招く表現になっておりました。呼び出し音を鳴らしただけで料金がかかる場合があるのは、受け手ではなく発信者の側です。お詫びし、訂正させていただきます。

国際電話と国際ローミングの違い

 「国際電話は2万円まで」──と設定してあるのに、海外利用の請求額が5万円を超えていた。これは40代男性の相談例だ。

 携帯電話の場合、日本から海外にかける電話を「国際電話」と呼ぶ。しかし海外に行って日本や別の国にかける電話を「国際ローミング」と呼んで区別している。つまり国際電話の料金を制限してあっても、海外からかける電話の料金には制限がかかっていないというわけだ。

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