携帯コンテンツ付きminiSD──ハギワラシスコムの試み(1/2 ページ)

» 2006年02月20日 23時39分 公開
[園部修,ITmedia]

 最近の携帯電話の多くは、外部メモリとしてminiSDカードやメモリースティックDuoが利用できる。ただ、メディアが付属しない端末もあるので、本格的に活用しようと思うと別売のメディアが必要だ。そのため、量販店の携帯電話売り場の前には、さまざまな種類のメディアが山ほど陳列されている。

 別売のメモリカードは、miniSDなら容量は1Gバイトを筆頭に512Mバイト、256Mバイト、128Mバイト、64Mバイト、32Mバイトの製品がある(2Gバイトの製品もアナウンスされているが、まだ店頭には並んでいない)。エレコムが「ディープブルー」「アプリコットオレンジ」「グリーンアップル」といったカラーバリエーションを出しているのが目を引くが、ほかのメーカーのメディアはことごとく黒い。いずれも規格で決められたスペックと形状に準拠しているうえ、「miniSD」ロゴを目立つ位置に配している。

 パッケージデザインの違いでメーカーが異なることは分かるものの、どれを選んでいいのか、まったく見当が付かない人も少なくないだろう。結局、差別化のポイントは価格くらいしかないのが実情で、ユーザーは容量が同じなら一番安い物を選ぶことが多いようだ。

低価格化とは異なるアプローチを模索

Photo ボーダフォンライブ!BBコンテンツを収録したSDメモリカード

 しかし、価格を下げるだけでは限界がある。体力勝負の価格競争を起こしても、メモリカードベンダーは疲弊するばかりで、あまりメリットはない。そこでハギワラシスコムが考案したのが、携帯向けのコンテンツをバンドルしたり、ダウンロードする権利を付加して、他社のminiSDと差別化する方法だ。

 事の始まりは、2005年6月3日に発売した、ボーダフォンライブ!BBコンテンツを収録した128MバイトのSDメモリカードである。ボーダフォンライブ!BBは、大容量コンテンツをPCでダウンロードし、携帯電話ではコンテンツキー(鍵)のみ購入することで動画などのリッチコンテンツが楽しめるサービスだ。しかし、PCでコンテンツをダウンロードするという行為自体も敷居は高い。そこでボーダフォンとハギワラシスコムは、ダウンロードできるコンテンツをあらかじめSDメモリカードに書き込んで販売するという手法を試行した。

 この時は、「プライベートプリンセス『綾瀬はるか』〜#1〜」「アバンギャルド」「秋の童話名場面−ふたりの上に雨が」「癒しのヨガ−全身ストレッチ(ウォームアップ)」といった有料の動画を用意。さらに、綾瀬はるかのイメージビデオのダイジェスト版と、映画の予告編を集めた動画を、オリジナルコンテンツとしてSDメモリカードに書き込んだ。

 このコンテンツプリインストール型のSDカードは、ボーダフォンライブ!BBに対応したボーダフォン端末で、なおかつSDカードスロットを搭載した機種(902T、902SH、802SH)でしかコンテンツが楽しめないという制約があった。しかし、ボーダフォンライブ!BBではダウンロードできない動画ファイルを収録し、「単純にダウンロードできるものを収録しただけ」ではなかった点も奏功して好評だったという。そして、これが複数のコンテンツプロバイダと協力関係を築く礎となった。

複数のコンテンツプロバイダとのコラボモデルを展開

 2005年12月から順次販売が始まったminiSDメモリカード版では、フォーサイド・ドット・コムの「『超デカフルめろ』入会特典付miniSDメモリーカード」、エムティーアイ(MTI)の「music.jp×川嶋あい特典付miniSDメモリーカード」のように、コンテンツが入手できるサイトに飛べる「アクセスカード」を同梱する方式を採用した。

 アクセスカードに記載されたURL、あるいはQRコードから専用ページにアクセスすると、データがダウンロードできる仕組みだ。この方式なら、キャリアの異なる携帯にも容易に対応できる。ワーナーミュージック・ジャパンの「ボーダフォンライブ!BB対応ビデオクリップ入りminiSDメモリーカード」のように、コンテンツを収録した製品もあるが、現在の主流はアクセスカードを同封する方式となっている。

 ちなみに「『超デカフルめろ』入会特典付miniSDメモリーカード」では、入会時に着うた1曲分の特典ポイントがもらえるほか、待受画像が10枚ダウンロードできる。「music.jp×川嶋あい特典付miniSDメモリーカード」なら、「Music.jp取り放題」へアクセスすると、川嶋あいの新曲「旅立ちの日に……」のミュージックビデオクリップや着うたショートバージョン、着メロサビメロが無料でダウンロードできる。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月29日 更新
  1. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  2. 20〜30代限定の「ダイナースクラブ ゴールド」登場 スタバやスマホで10倍還元、「食べログプレミアム」が実質無料 (2026年10月26日)
  3. 個人情報の流出にユーザーはどう備える? 乗っ取りやクレカ不正利用を防ぐ「3段階」の対策ガイド (2026年10月12日)
  4. 「iPhone Duo」は買いか見送りか――賛否 そんな中、登場した「iPad mini」は誰向け? (2026年10月27日)
  5. 楽天モバイル、1100万回線突破の背景に「通信品質向上」とOpensignalが分析 下り速度とカバレッジの課題は残る (2026年10月29日)
  6. バルミューダが初のコンテンツ事業「パーソナルAIラジオ」発表 “自分だけの番組”を毎朝10分配信する狙いとは (2026年10月27日)
  7. auが通信品質10部門で単独首位、追うソフトバンクは「小差」 5G SA利用率3.8%の課題も Opensignal調査 (2026年10月28日)
  8. 「Google Fitbit Edge」先行レビュー:画面付き、Google マップ対応の実力は? Fitbit Airとの1万円差を検証する (2026年10月27日)
  9. ソニーが6型の空間再現ディスプレイ「ELF-MN1」発売 デジタルフィギュアなど立体映像を裸眼で楽しめる (2026年10月28日)
  10. auショップの問い合わせ半減、通信品質の最適化は2年から1カ月へ短縮 KDDIが示す「AI前提社会」の道筋 (2026年10月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー