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» 2006年02月23日 12時16分 公開

パナソニック モバイルに聞く「P901iTV」(後編):グラフィックスCPUを一体化――「P901iTV」、内面の工夫 (1/2)

テレビ視聴端末ということで、ハードウェアの外見上の特徴が多い「P901iTV」。しかし内面にも、ワンセグ端末ならではの設計が見える。

[杉浦正武,ITmedia]

 ドコモ初のワンセグ対応端末「P901iTV」。広い可動範囲を持つアンテナを備え、90度傾けて視聴することを前提とした設計思想を持つなどハードウェア面での工夫が目につくが、実は端末内面の設計、およびソフトウェア面にも工夫がある。

Photo P901iTVのカラーリングは、ホワイトとブラックの2色。「端末を美しくスリムに見せるサイドモールデザイン」だという

 「パナソニック モバイルに聞く『P901iTV』」、後編は端末の“内側”にフォーカスをあてる。

グラフィックスCPUと端末用CPUを一体化

 P901iTVのバッテリーは、前編でも伝えたようにワンセグ放送を3時間連続視聴できるようになっている(2月21日の記事参照)。この消費電力を実現したのが、松下電器の独自開発技術である「UniPhier」(ユニフィエ)だ。

 UniPhierとは、携帯電話からホームAVまで幅広いデジタル家電に対応する総合プラットフォーム。具体的には、システムLSIと、共通のソフトウェアプラットフォームで構成されている(2005年10月14日の記事参照)。これにより、P901iTVは端末用CPUとグラフィックス用CPUを1CPU化することに成功した。「2CPU構成の場合、連続視聴は2時間しか持たなかった」。1CPU化で視聴時間は1.5倍になったことになる。

 松下電器といえば、デジタル家電の総合メーカー。この強みをP901iTVに活かした部分がもう1つある。「音響設定」だ。

 「(フラットパネルテレビの)VIERAを参考に、P901iTVの音響設定を調整してある。通常のテレビと完全に同じにしたわけではないが……。例えば、音声モードを『ノーマル』のほかに会話シーンを聞き取りやすい『ボイス』などに設定可能。ニュース番組では中高音域を上げて、人間の音声を聞き取りやすくできるようになっている」

Photo 端末を横から見たところ。厚みは27ミリと、最近の携帯の中ではやや「分厚い」部類に入る。「厚みを考える上で大きく影響したのはアナログテレビの回路。アナログ非対応にすれば薄くできたが、アナログ放送を視聴したいユーザーも多いと考えた」

auにはない「自動拡大機能」

 ワンセグの放送をどう受信するかは、決められた仕様に沿ったもので他社の端末とそう大きな違いはない。ただ、メーカーとして作りこんだ部分もある。

 例えば、ワンセグの画面は16:9の表示と4:3の表示を切り替えることができる(2005年10月24日の記事参照)。16:9で作られた画像を4:3(16:12)で表示すると“拡大した”見え方になるが、番組が4:3表示に適していないと画像の端が切れてしまう。

 auの「W33SA」などは「発話キー」をクリックすることで、4:3と16:9の表示方式を手動で切り替える。だがP901iTVの場合は「拡大表示してもよい」番組だと判断した場合に、自動拡大するという。「放送番組によっては、拡大してもよいという信号を付与されている場合がある。端末側でこれを解釈して、拡大する仕組み。これはau端末にはない機能だ」

 ただし、P901iTVはワンセグの字幕表示に対応しないという。W33SAなどは対応しているから、このあたりは一長一短といえる。

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