ワンセグの“儲け方”を実験 KDDIとテレ朝

» 2006年03月23日 17時57分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 携帯電話向け地上デジタル放送(ワンセグ)の本格始動を4月1日に控え、KDDIとテレビ朝日が共同で、ビジネスモデルを検討する実験を始める。テレビ視聴中でもデータ画面からワンクリックでECサイトやプロモーションサイトに飛べる性質を生かし、新ビジネスの可能性を探っていく。

 実験では、音楽番組放送中に、関連するキャンペーンサイトのリンクを掲載してユーザーを誘導したり、テレビショッピングで紹介した商品をECサイトで直接購入できるようにしたり、ドラマ放映中に公式サイトのリンクを掲載し、着うたや着ボイス購入につなげる(関連記事参照)。実験は9月までの予定。

画像 ワンセグ放送のデータ画面に関連情報のリンクを挿入したイメージ

 テレビ各局は地デジ対応に莫大な資金を投じてきており、地デジビジネスの確立と収益機会の拡大は緊急課題だ。テレビ朝日事業局の小西裕之デジタルコンテンツセンター長は「今後、ワンセグや動画のネット配信が普及し、テレビの広告料は減る可能性がある。座して死を待つわけにはいかない」と、新しいビジネスモデルを模索する必要性を語る。

 一方、ワンセグ携帯によるテレビ視聴が普及し、その分音声やデータ通信など従来の携帯電話サービスの利用が減れば、携帯キャリアの収益にも影響が出てくる。ビジネスモデルの確立は、キャリアにとっても急務だ。

 KDDIメディア本部の神山隆メディアビジネス部長は、「ワンセグとうまく連携すれば『EZweb』のユーザー層も拡大できる」と期待する。EZwebは低年齢層に、携帯電話のテレビ機能は高年齢層に人気。テレビを通じてEZwebをアピールすれば、高年齢層をEZwebに誘導しやすくなる、という計算だ。

 「ネットとテレビは相互補完性が高い。どちらかがどちらを食うではなく、連携させれば、より大きな効果が見込める」(小西氏)

画像 EZwebユーザーは年齢が上がるほど減るが、アナログ放送サービス「EZテレビ」ユーザーは年齢が上がるほど増えている。テレビでEZwebを宣伝すれば、EZwebユーザーが増やせるとKDDIは期待する

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