レビュー
» 2006年03月30日 01時42分 公開

3G最薄“804SS”は期待に応えたか?

ついに日本に上陸した韓国サムスンの薄型携帯「804SS」。薄さだけでなく、その中身はどうなのか。海外端末で気になるユーザーインタフェースの概要を見た。

[斎藤健二,ITmedia]

 折りたたみ型ながら厚みが15ミリを切る、世界最薄をうたう3G端末「804SS」の販売が始まった。“薄さ”という非常に分かりやすい魅力を持った端末だが、国内で初めてのサムスン電子端末ということもあり、その使い勝手に注目が集まる。

液晶の色の濃さにびっくり

 その薄さも衝撃的なのだが、開けて驚いたのは2.3インチの液晶の鮮やかさだ。携帯液晶の輝度競争も一段落して久しいが、804SSの液晶は色が濃い。「ハメコミの絵かと思った」というのは初めて見た編集スタッフの声だ。※初出で液晶サイズが誤っておりました。お詫びし訂正いたします

 ダイヤルキーは完全なフラットタイプ。薄型電卓のようなフィルムタイプだ。ただしダイヤルキー部分にはキーの間に壁が設けられており、境目が分かりやすい。実際、押し間違いもほとんどなかった。ストロークはほとんどないが、クリック感はそこそこあるため、入力に違和感はない。ただし十字キーと、その周りのソフトキーについては押し間違えることが多々あった。慣れるまでは注意が必要だろう。

 端末後端にアンテナが入っているため、端末を開けるのに側面をつままなければいけない。側面にくぼみはあるものの、片手で開けるのはけっこう難しいだろう。ただし側面のボタンは、短押しでは何も反応しないので、開け閉めに伴う誤動作はほとんどない。

 もう1つ、外部の端子が国産端末とは大きく異なっている。右側面に平型の小さな端子があり、これが充電、USB接続、イヤフォンマイク接続などを兼ねている。形状もほかと互換性がない。音楽を聴きやすいように、機能的には配慮されているが、付属のイヤフォン以外は接続できない。充電のクレードルも付属していないので、アダプタをなくさないよう気をつけたい。

付属のイヤフォンマイク。ただしイヤフォン部分は付け替えできない。端子が独自なので別売のものを使うこともできない。Nokiaのストレート端末「702NK II」とシャープの「903SH」と並べてみた。薄さがよく分かる

少々もたつくFlashベースのユーザーインタフェース

 それでは内部のユーザーインタフェース(UI)を見ていこう。海外製端末というと、独自のUIが多く、国産端末に慣れたユーザーには辛い機種もあった。804SSの場合、ボーダフォンの最新シリーズに準拠したUIとなっており、とりわけ海外製であることを意識する必要はない。

 ただしメニューなどが、おそらくFlashで作られているため、レスポンスが悪いのはいただけない。細かくアニメーションしたり、メニューの文字が背景にオーバーレイしたりと凝ってはいるのだが、使いやすいとは感じなかった。メニュー構成自体は独特なものではない。

メニュー設定の1つ、サイクリング。右十字キーの横にあるスイッチバーでは、マルチタスク機能を利用できる

 Flashを使っていない部分はレスポンスもよく、ストレスなく操作ができる。十字キーの下のクリアキーで1つ前に戻り、終話キーで待受画面に戻るという操作体系もおなじみのものだ。

待受画面からのショートカット
十字キー・上 ショートカット(設定可能)
十字キー・右 発信履歴
十字キー・左 着信履歴
十字キー・下 電話帳表示
発話キー 全通話履歴
[*]キー長押し マナーモード種別設定
[#]キー長押し マナーモード設定
側面キー 長押しカメラ起動

メール、カレンダーなどのUI

 メールのUIは、シャープ製などの04シリーズに近い。1画面に送信先、題名、本文が収まっているオーソドックスなタイプで、「宛先」を選択すると過去の送信履歴/電話帳検索/直接入力/グループ検索という選択肢が現れる。簡単に送信履歴が利用できる点は、他キャリアの端末に比べても優れた点だ。

 メールの文字入力は、Wnn(バージョン不明)が使われており、一般的な予測入力変換機能が利用できる。予測候補は、上下キーだけでなく左右キーでも選択できる。「英数カナ変換」キーもあり、英字、数字、カナへの変換も簡単だ。記号・絵文字・顔文字は[#]キーを押すと一覧が表示される。連続入力も可能だ。ただし絵文字などの入力履歴が取れないのは残念な点。もちろん、大文字小文字切り替えは[*]キーに、逆トグルは[#]キーに割り当てられている。

 アクセサリは、アラーム(6種類設定可。スヌーズ、曜日指定可)、カレンダー、ボイスレコーダー(最大60分)、世界時計、簡易電卓、通貨・単位換算、ストップウォッチ、簡易辞典、フォトスライドが用意されている。通貨・単位換算では、日本独特の尺度──坪とか間、尺などは含まれていない。ストップウォッチは100分の1まで測れ、ラップタイムも取れる。簡易辞典は、和英/英和が入っている。

カレンダーは週形式も可能。日付をまたいだ予定も入れられ、週形式でもうまく表示される
簡易電卓は数式を入れて計算できるタイプ。携帯の電卓機能としては非常に高機能だ。画面でも、先にかけ算を計算している。括弧付きの式を入れることもできる

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