薄さ14.9ミリ、重さ約98グラムというスリムなボディの中に、さまざまなハイエンド機能を詰め込んだ「804SS」。レビューの第3回では、音楽機能の実力と使い勝手、動画機能をチェックした。
→「804SS」レビュー(1):ユーザーインタフェース
→「804SS」レビュー(2):基本スペックと外観
→「804SS」レビュー(4):日本語入力
804SSは、3G携帯としては一般的になったMPEG-4フォーマットの動画再生機能や、AACフォーマットの音楽再生機能を備える。外部メモリを搭載していないため、データは内蔵の140Mバイトメモリに保存することになる。一般的なビットレート(96〜128Kbps程度)の音楽ファイルならアルバム1〜2枚分は保存可能だ。
PCからのファイル転送はUSBケーブルで接続し、付属の「PC Studio」内の「ファイルの管理」機能を利用して行う。ExplorerやiTunesなどからドラッグ&ドロップでコピーできるが、USBがバージョン1.1なので転送速度はお世辞にも高速とはいえない。
音楽再生は、「メディアプレイヤーによる再生」「ミニプレイヤーによる再生」「データフォルダからの再生」の、大きく3通りがある。データフォルダからの再生でもメディアプレイヤーが起動するのだが、音楽ファイルの扱いが少々異なるのであえて別扱いにした。それぞれの違いは以下のようになる。
なお音楽再生中の音声/メール着信時の挙動やマルチタスク動作に関しては既にレビューで触れているところもあるので、そちらも参考にしてほしい。
再生方法 | 起動方法 | プレイリスト | フォルダ機能 | 連続再生 | レジューム再生 | リピート/ランダム再生 | マルチタスク |
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メディアプレイヤー | メディアプレイヤーボタン(もしくはメニュー→メディアプレイヤー→ミュージック) | ○ | × | ○ | 前回停止した曲の先頭から | 1曲リピート/全曲リピート/ランダム | ○ |
ミニプレイヤー | 上キー(初期設定時) | ○ | × | ○ | × | 全曲リピート/ランダム | × |
データフォルダから再生 | メニュー→データフォルダ→メロディ&ミュージック→任意のファイル/フォルダ | ×(登録のみ可能) | ○ | × | × | × | △(スイッチバーからの起動は不可) |
音楽ファイルはフォルダを自由に作成し、フォルダ内にコピーできる。ただしフォルダが反映されるのはデータフォルダからの再生時のみ。データフォルダからの再生では連続再生ができない制約があり(1曲ずつ停止する)、フォルダ機能はあくまでファイル管理用という位置付けだ。
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