お化け探知携帯ストラップを、ビビりながらレビューする(2/2 ページ)

» 2006年05月02日 14時41分 公開
[新崎幸夫,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 ここでもう一度説明を思い起こすと、青は「守り神」に反応したときの色だ。守り神の定義はよく分からないのだが、たぶん人間に害はおよぼさないだろう。現に、記者のまわりに何人か観光客がいるが、誰も「ううっ苦しいっ」とかうめき出したりはしていない。

 面白いことに、境内で何回かボタンを押したが表示は青系が多かった。全体的に“守り神傾向”の強い場所なのかもしれない。靖国神社は戦争と関わりの深い建築物だが、平和な日本に住む現代人には優しい場所だったのだろうか? ともあれ、赤が出ないかぎりこっちは安心であり、ゆうゆうと歩いて帰ってきたのだった。

Photo オマケ:狛犬にも反応はナシだった

青山霊園

 編集部にもどって、はたと考えた。記者はレビュー方法を根本的に間違っていたかもしれない。以前、夜の靖国神社を見たことがあるが、それはもう雰囲気があって、なんというか「RPGなら中ボスが出てきそう」なムードだった。やはりお化けといえば、夜。相手のホームグラウンドに踏み込まずして、お化けを語るのは言語道断ではないのか?

 そこで今度は、「夜の墓地」に向かうことにした。これはかなり上級編である。今思えば何でそんなことをしたのだろうかと思うが、靖国神社が楽勝だったので油断していたかもしれない。向かったのは青山霊園。尾崎紅葉のような文人や、大久保利通のような歴史上の偉人、さらには「忠犬ハチ公」の墓なんてものもある、全国的にも有名な墓地だ。

Photo というわけで、夜の青山霊園に到着! なんかフラッシュをたいたせいで、ゲゲゲの鬼太郎みたいな雰囲気の写真が撮れてしまった
Photo 夜の青山霊園。舗装された道路を時折タクシーが行きかうが、全体に人通りは少ない

 青山霊園はかなり都心にあって、地下鉄外苑前から数分歩けばたどり着く。普通の道を歩いていると、やがて両脇にお墓が目立つようになってくるので、そこが青山霊園だ。夜中はさすがに人影がまばらで、広大な敷地の中で一人立っているとかなり寂寥感がある。

 ここで感想をひとこと、怖い。やはり、墓地は違う。なんだこれは、メチャクチャ怖いじゃないか。あたりの景色をデジカメに収めるのだが、そもそも「夜中にお墓にカメラを向ける」という行為が怖い。変なもんが写ったりしないだろうか。

Photo 変なもんが写ってたら、編集部までご連絡ください

 おもむろに、お化け探知機をとり出す。おそるおそる押してみると……「緑」。なにもないようだ。とはいえ心なしか、あたりに不穏な空気がたちこめているような……。時々後ろを確認したりしながら、進む。

 墓地の中心部にたどりつき、再びボタンを押す。結果は「黄」。これは「ちょっとお化け」な状況である。やっぱりヤバイんじゃないのか? お怒りになっておられるんじゃないのか? この時点で記者は、相当逃げ腰になっている。

Photo 表示は「黄」。記者の心象風景にも黄色信号がともった

 もう一度、ボタンを押す。「黄」! ここで記者が選択した行動は……“くるりときびすを返して、地下鉄の方向へと引き返す”だった。いやもう、正直ムリです。もしも赤なんかが表示されようものなら、ダッシュしていただろう。滞在時間30分にして、ほうほうのていで逃げ帰ったのだった。

 というわけでその後もあちこちで試してみたのだが、全体にいえるのは「赤」と「青」が出る確率は相当低いということ。青は靖国神社以外でめったに出なかったし、赤が出たのはこの原稿を書いている時点で、一度しか経験していない。

 その1回とは、自分の部屋でボタンを2回目に押したときだ。――アレ? そうすると、靖国神社よりも青山霊園よりも、記者の部屋のほうが心霊スポットだということか。しまった、ここにきて妙なことに気づいてしまった。自室のながめが、今までとは異なって見える。おそるべし、ばけたんストラップ。今後は、部屋での寝つきが少し悪くなりそうだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月28日 更新
  1. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  2. 「iPhone Duo」は買いか見送りか――賛否 そんな中、登場した「iPad mini」は誰向け? (2026年10月27日)
  3. 新型「iPad mini」発表 有機EL搭載で防水にも対応、5.4mm/255gへと薄く軽くなって11万9800円から (2026年10月26日)
  4. 「Google Fitbit Edge」先行レビュー:画面付き、Google マップ対応の実力は? Fitbit Airとの1万円差を検証する (2026年10月27日)
  5. 個人情報の流出にユーザーはどう備える? 乗っ取りやクレカ不正利用を防ぐ「3段階」の対策ガイド (2026年10月12日)
  6. 「iPhone Duo」画面不具合の報告がSNSで話題 店頭デモ機の過酷な使用環境が起因か (2026年10月26日)
  7. iOS 27.2配信開始 Siri AIが日本語に対応 iPhone DuoはApple Pencilを利用可能に (2026年10月27日)
  8. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  9. 「Galaxy Z Fold8」「iPhone Duo」を“メイン端末”として使う上での課題 縦型コンテンツの最適化をどう進める? (2026年10月26日)
  10. 折りたたみ「iPhone Duo」対応ケース12選 ヒンジ保護、スタンド付き、耐衝撃性能など多彩なラインアップ (2026年10月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー