ウィルコム、「PHSが心臓ペースメーカーに悪影響」の広告に抗議

» 2006年05月09日 19時25分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 ウィルコムは5月9日、名古屋市交通局に抗議文書を手渡したと発表した。地下鉄の中吊り広告に、ウィルコムのPHSが心臓ペースメーカーに悪影響を与えるととれる表現が見られたことが原因。

 問題の広告は4月中旬、名古屋市営地下鉄の車内に掲載された。「マナーモードが車内のマナー……と、思ってました。」という文言とともに、車内で若い男性が移動体通信端末を持つビジュアルとなっている。この男性が持つ端末が「少し手を加えてあるが、明らかに当社のPHS『AH-K3001V』と判別できるもの」(ウィルコム広報部)だった。また広告には「混雑した車内では、携帯電話が植え込み型心臓ペースメーカーなどに影響を及ぼす場合があります」との記載もあり、PHSがペースメーカーに悪影響を与えると受け取れる。

 だがウィルコムは、PHSの低電磁波の特性を考えると「この広告が指摘するような危険性は低い」と反論。このような広告内に自社製品が断りなく使われるのは不当であり、事業妨害にあたるのではないかとしている。この件について「名古屋市交通局に回答を求めている」(ウィルコム広報)。

 名古屋市交通局では、「本日文書を受け取ったばかりなので、局として対応を検討したい」とコメント。「ウィルコムがPHSを病院でも利用できるとうたっていることは認識している。回答文は、改めてウィルコムに渡す予定」という。

 なお名古屋市交通局は、ペースメーカーへの悪影響に配慮して携帯キャリアに“ホームでPDC方式の携帯をつながらなくさせる”ようアンテナの出力調整工事を要請するなど、移動体の規制に積極的なことで知られる(2004年4月6日の記事参照)

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