富士通製の「F902iS」は、指紋認証機能と音楽再生機能を重点に強化した機種だ(5月11日の記事参照)。指紋認証と音楽再生のいずれも、端末を閉じたままで操作できるようになっている。
折りたたみ型の端末で、ボディカラーは4色。カメラ部分は少々盛り上がっているが、厚さ19.7ミリという数字以上に薄く感じるデザインだ(F902iの厚さは25ミリ)。重さ120グラムは同時に発表された他機種と大差ないが、実際に手に持つと見た目より軽く感じる。
端末背面の「ラウンドイルミネーションパネル」がデザインのポイントとなっており、端末開閉時や音楽再生時、メールや電話の着信時などにラウンド型に光る。光り方をユーザーがカスタマイズすることもできる。
端末が閉じた状態で本体右側面のボタンを押すと、ミュージックプレーヤーが立ち上がるほか、ICカードロック、マナーモード設定、iモード問い合わせ(メール受信)もこのボタンから行える。あとはサブディスプレイを見たり、ラウンドイルミネーションパネルを押して選択・実行する。
F902iSの大きなポイントは、今回発表となった10機種中唯一、Windows Media Audio(WMA)に対応している点だ(5月11日の記事参照)。Windows PCにプリインストールされているWindows Media Player 10を使って、音楽の管理や転送が簡単に行える。着うたフルには対応していないが、PC用サイトで購入した楽曲をF902iSで聴けるのは魅力的。また、Windows Media Playerで作ったプレイリストをそのままF902iSに持ってくることができるのも便利だ。「推奨ビットレートは128bpsのWMAファイル」(説明員)とのことだ。
なお従来通り、iTunesでエンコードしたノンセキュアAACを聴くこともできる。ただしAACや着うたと、WMAはデータを保存する場所が異なり、混在はできない。
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