韓SK TelecomのHSDPAサービス「3G+」をいち早く体験韓国携帯事情(3/3 ページ)

» 2006年06月22日 00時03分 公開
[佐々木朋美,ITmedia]
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高機能なカメラや音声認識機能を搭載

Photo 音声認識モードの画面。画面下にある黄色い丸が点滅している間に話さなければならない。認識できるメニューは設定により変えられる

 HSDPAならではの高速データ転送を利用するサービスだけでなく、SCH-W200自体に搭載された魅力的な機能もある。それらについても紹介しておこう。

 SCH-W200は30万画素のインカメラと200万画素のアウトカメラを搭載している。韓国のユーザーには、携帯で撮影した写真を友達同士でやり取りしたり、待受画像として利用する人が多い。そのためカメラ機能には、実用的なものだけでなく遊べる機能も多い。

 撮影モードは通常の撮影に加え、連写やコラージュのような写真が作れる分割撮影なども用意されている。もちろん動画も撮影可能だ。またオートフォーカスやデジタルズームといった機能を標準搭載し、写真にフレームをつけたりエフェクトを加える機能も用意されている。

 SCH-W200をPCとつなげば、写真をPCへ転送することも可能だ。ただしPCとの接続には必ずケーブルが必要になる。どうせならBluetoothでのファイル転送に対応してほしかったところだ。

 音声認識機能も搭載しており、メニューを呼び出したり、名前や番号を言って電話をかけたり、現在時刻を聞いたりできる。音声認識できるメニューは、設定で変えることも可能だ。

 認識の際は約4秒程度で話さなければならないが、やや短いように感じた。メニューを選んでいるうちに認識モードが終了してしまうようなこともある。ただし認識度は高く、少し早口で話したりしても正確に認識した。

衛星DMB(モバイル放送)の受信も可能

Photo 衛星DMBは端末を横にした形で見る

 このほか、SCH-W200は衛星DMB機能も備えている。衛星DMBはすでに地下鉄内での視聴も可能になるなど環境整備が進んでおり、たいていの場所では問題なく視聴できる。地上波DMBのように、電波状態によって途切れるといった不安定さもあまりない(1月31日の記事参照)。衛星DMBを見ている最中に電話やメッセージの着信があると、画面上に確認メッセージが表示される。ここで通話、もしくはメールの着信を許可すると会話したりメールを閲覧したりできる。

 衛星DMBは、地下鉄内でもそれほど映像が乱れることはなく、ストレスを感じることはない。気になるのはむしろバッテリー駆動時間だ。たとえフル充電してあっても、連続で視聴できる時間は2時間にも満たない。映画1本、サッカー1試合を見れば即終了という状態はかなり不満を覚えた。

PhotoPhoto アンテナを接続しなくても視聴可能だが、衛星DMB用のアンテナが同梱されている。かなり太く、これを端末に装着すると、まるで衛星電話のような格好になる
PhotoPhoto 左は衛星DMBの放送を見ているところ。番組によってはカメラボタンを押して画面をキャプチャできる。右は番組を見ている途中に着信があると表示されるメッセージ。誰からなのか名前を表示しているほか、今すぐ内容を見るかどうか聞いてくる

ユニークなゲームタイトルも

 またSCH-W200には、いくつかのゲームもあらかじめ入っている。そのうちの1つが、犬を飼うゲーム「マイペットと遊ぼう」だ。犬にえさを与えたり遊んだり洗ったり、時にはしかったり……と、どこかでやったことのあるようなゲームではあるが、ユニークなイベントが多いので楽しめる。

PhotoPhotoPhoto 左は「マイペットと遊ぼう」の画面。注射での治療から英語の勉強など、結構変わったイベントがあって楽しい。中央の画面のように、活動した内容に合わせて、健康度や疲労度、親密度などが変わる。好きな背景を選んで、ペットの写真を撮ることも可能だ

佐々木朋美

 プログラマーを経た後、雑誌、ネットなどでITを中心に執筆するライターに転身。現在、韓国はソウルにて活動中で、韓国に関する記事も多々。IT以外にも経済や女性誌関連記事も執筆するほか翻訳も行っている。


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