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» 2006年07月21日 21時03分 公開

春の日のクマは好きですか?「仕事中に電話かけてこないで」Mobile&Movie 第219回

映画の中に登場する“モバイル製品”をご紹介する「Mobile&Movie」。今回ご紹介するのは、個性的な女の子の恋の行方を描く「春の日のクマは好きですか?」。携帯が恋を手助けします。

[本田亜友子,ITmedia]
作品名春の日のクマは好きですか?(Spring Bears Love)
監督ヨン・イ
制作年・製作国2003年韓国作品


 今回ご紹介するのは、韓国のロマンチックなラブ・コメディ『春の日のクマは好きですか?』。“春の日のクマ”とは、村上春樹の小説『ノルウェイの森』の中の台詞から取ったもの。主人公の女の子は、携帯電話に日本でおなじみのキャラクターグッズを付けている日本通です。

 スーパーのレジ係として働くヒョンチェ(ペ・ドゥナ)は、恋愛とは縁遠い生活を送っていました。見た目は悪くないので、ヒョンチェを誘う男性もたまにいるのですが、映画を観に行けばシリアスな場面で笑い出し、音をたててジュースを飲み、ついにはスルメを食べ出す始末。個性的過ぎて、ついていける彼はなかなか見つからないのです。そんなヒョンチェも、いつか素敵な恋人ができることを夢見ていました。

 男手ひとつで育てた、ヒョンチェの父親は小説家。その父が入院することになり、病院でも小説の構想を練りたいと、ヒョンチェは図書館で画集を借りてくるよう頼まれます。父のために借りた画集のページを何気なくめくっていると、ヒョンチェは絵の下に書かれた小さなメッセージを見つけました。

 「春の日のクマのように、君がいとおしくてたまらない」

 その言葉は、ヒョンチェの心に揺り動かしました。そして、最後の1行には続きの書籍番号まで書かれていたのです。ヒョンチェは夢中になって、続きを読みすすめていきました。

 「僕が誰だか分からないんだね。振り向けばすぐの距離にいるのに」

 ヒョンチェは、画集の余白に書かれたラブレターにメロメロ。運命の人と信じて、誰が自分宛てに書いたのか、突き止めようとします。友達のヨンイ(ユン・ジヘ)は、ヒョンチェの思い込みの激しさにあきれるばかり。そんな時、ヒョンチェの幼なじみドンハ(キム・ナムジン)が近所に引っ越してきました。

 「お前に会いたくて、ソウルに引っ越してきたんだ」

 とストレートに気持ちをぶつけてくるドンハ。昔から、ヒョンチェに好意を持っていたのですが、ヒョンチェはまったく興味なし。さらに今は、春の日のクマのメッセージをくれた相手に夢中なのです。それでも、ドンハはヒョンチェに積極的にアプローチします。

 「俺の車に乗りに来いよ」

 とヒョンチェの携帯に電話しますが

 「仕事中にかけてこないで」

 冷たく切られてしまいます。

 そっけない態度を続けるヒョンチェに、ヨンイはドンハを紹介してほしいと頼みます。性格もよくて、ルックスもまあまあなドンハは、ヨンイには最適の恋人候補。ヒョンチェは2人を引き合わせます。ヨンイはドンハを諦めさせるために、ヒョンチェが夢中になっている運命の人の話をしてしまいます。それを聞いて、慌てるドンハ。ヒョンチェの運命の人とは、いったい誰なのでしょう? 携帯電話が2人をつなぎ、運命の人にめぐりあいます。

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