10月24日のサービスインまで1カ月を切った番号ポータビリティ。各キャリアとも、これまでにない数の新端末やサービスを揃えてその日に備えている。
→HSDPA、光学3倍ズームの500万画素カメラも──ソフトバンク、13機種54色の新モデル
→Rev.A対応、デザインケータイなど総勢12機種──auの秋冬モデル
→防水や着うたフル、HSDPA携帯など10機種──ドコモの夏モデル
しかしその一方で、キャリアとユーザーの間に若干の温度差がある感も否めない。理由の1つは「経年割引が引き継げない」「メールアドレスが引き継げない」といったことが乗り換えの足かせになっている点。もう1つは、キャリア間の競争が激化した結果、どのキャリアも似たようなサービスを提供することになり、以前に比べて“キャリアならでは”の魅力が薄れてしまった点だ(9月21日の記事参照)。
携帯キャリアの競争が激化する中、+Dモバイルユーザーの番号ポータビリティに対する意識はどのように変化したのか。調査結果を見ていこう。
回答者の利用キャリアの内訳は、ドコモユーザーは46.9%、auユーザーが28%、ソフトバンクユーザーが22.9%、ウィルコムユーザーが1.6%、ツーカーユーザーが0.1%。平均年齢は31.3歳。
調査結果からは、5月に同様の調査を行ったときに比べて(6月8日の記事参照)、乗り換えたいと考えるユーザーは減少している。
前回の調査では、「すぐにでも乗り換えたい」「状況によっては乗り換える」という乗り換え意向のあるユーザーが5割を超えていたが、今回の調査ではそれが29.1%まで減少している。「絶対に乗り換えない」とするユーザーが、前回調査時の20.1%から37.9%と倍近く増加した点も見逃せない。
利用しているキャリア別で乗り換え意向を見ると、ドコモとauのユーザーの乗り換え意向はほぼ同様の比率となっているが、ソフトバンクの比率が大きく異なる。
「既に予約を済ませた」「乗り換えたいと思っている」「状況によっては乗り換える」を合わせた比率を見ると、ドコモが22.2%、auが23.4%であるのに対し、ソフトバンクは49.3%と半数に迫る。既に予約を済ませたとするユーザーの比率も7.8%と最も多かった。
乗り換え先として人気が高いキャリアを見てみると、各種調査会社のリサーチの結果と同様、auが半数以上を占める結果となった。「すでに予約を済ませた」とする回答者が選んだキャリアもauが62.2%とトップを獲得。ドコモは29.1%でソフトバンクは8.7%にとどまった。
各キャリアからの乗り換え先を見ると、ドコモユーザーの8割近くがauを希望し、auユーザーは7割超がドコモを希望。ソフトバンクユーザーは54.8%がau、45.2%がドコモを希望しており、ここでもauがドコモを若干リードした。
なお、前回の調査と比べて顕著な違いが出たのは、auユーザーの乗り換え先キャリア。前回は48.2%だったボーダフォンへの乗り換え希望ユーザーが、今回は26.1%まで減少し、逆にドコモは7割超と増加している。
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