東芝の2G端末ユーザーに好評だったキャラクター「くーまん」。810Tはこの「くーまん」が完全復活したのも大きなトピックの1つ。910Tも待受画面やメニューカスタマイズでくーまん柄がプリインストールされるが、メールも送ってくる“くーまんのお部屋”は搭載されなかった。810T(と811T)はこのくーまんのお部屋も搭載する。
“くーまん”は、待受画面に設定することで画面内をとことこ歩き回り、不定期にさまざまなメッセージで話しかけてくる愛すべきキャラクターだ。
“単なる独り言”のようなメッセージも多いのだが、そこも憎めないのである。昼時だとご飯の話を、マナーモード中だと「し〜っ、まなーもーどちゅうでふよ」と、時間帯や設定に応じた発言もしてくる。時には「日時や時間も英数変換で一発変換でふ」と、ワンポイントアドバイスをくれたりもする。
このくーまんはメニュー画像にも登場し、フォーカスした項目を「くーまん」がとことこ歩いて追いかけ、操作せずにしばらく放っておくとフォーカスしている項目に合わせた“踊り”を披露する。くーまん、かなり“カワユス”。
一見レスポンスにも影響を与えそうなのだが、決定キーで機能を確定したりダイヤルキーでダイレクトに機能を呼び出した場合には“くーまん”の出現を待たずに画面は切り替わる。このあたりはきちんと配慮されているわけだ。
くーまんのお部屋は“くーまん”の着がえ(「くーまんのお部屋」と待受画面で別々に設定可能)や部屋の模様替え、東芝の携帯サイト「Toshiba User Club Site」からダウンロードしたグッズの保管と閲覧、記念写真を撮影(擬似)してアルバムに保存・閲覧などが行える。
なお、“くーまん”は部屋内をうろうろしてメッセージを発するほか、メールを送ってきたり、たまに旅行に行って留守だったりもする。
810Tは画面デザインを一挙に変更できる「画面デコ」という機能も備える。パレットには「くーまん」柄も用意され、一括ですべて“くーまん”仕様に変更できる。ここまでやられると何か東芝の執念のようなものまで感じてしまう。
“くーまん”は携帯電話本来の機能からは少し外れた存在ではあるが、改めて触れてみると非常に楽しい機能であり、2G端末時代に好評だった理由もよく分かる。このため3Gへの移行を見送っていたユーザーも安心して端末変更できるだろう。
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