京セラは、中国版PHS「小霊通」の128kbpsパケット通信に対応した最新機種を展示していた。PCカード型端末はすでに一部都市でテスト運用されているモデルで、70人民元(約1000円)で定額サービスが開始されているとのこと。
また、2007年の発売を目標に開発している音声端末も展示していた。2.2インチQVGAカラーディスプレイ、40和音のMIDI音源、Java対応、Opera搭載と小霊通端末としてはかなりの高スペックで、GSM携帯電話のミドルレンジクラスにも劣らない機能を搭載している。中国の小霊通事業者も価格だけでは生き残れない時代がやってくることが予想されるが、日本メーカーならではの高機能化端末の登場は、携帯電話事業者と同等のより高度なサービスを提供できる可能性を秘めているだろう。
ジャパンパビリオンには各携帯電話メーカーの日本向け最新機種やサービスが展示されていたが、来訪者の多くが注目していたのがおサイフケータイなどの非接触型ICカードを携帯電話に組み込んだシステムだ。香港ではICカード「オクトパスカード」が完全に普及しており、ICカード決済が日常的なものとなっていることから、携帯電話の高い普及率と相まって、携帯で決済やポイントシステムを利用する技術に関心が高いようだった。
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