「E61」は、POP3に加えIMAP4もサポートしており、複数のEメールアカウントを設定できる。IMAP4は接続することで一覧が更新され、任意のメールの本文、添付ファイルを個別に受信できる。
POP3接続時には、ヘッダだけ、もしくは指定したバイト数だけを受信でき、一覧から選んで任意のメールの本文を個別に受信することも可能だ。IMAP4と異なるのは、本文と添付ファイルの受信が区別されず、一緒に受信するしかない点だ。
なお、利用時に注意が必要なのは「接続」を実行すると設定に応じた受信を行うが、「E-mail受信」を実行すると設定に関係なく本文や添付ファイルも受信してしまう点。E-mail受信は、複数メールの本文まで受信したい場合などに利用する機能なのだ。
ちなみに「StartTLS」「SSL/TLS」といったSSL接続もサポートしており、これを必須とするGmailもPOP3で受信できる。
「使用するアクセスポイント」で「常に確認」を設定すると、メールサーバに接続する前にインターネットへの接続方法を選択できる。Web認証が必要な公衆LANサービスを利用する場合は、先にブラウザを起動してWeb認証を済ませ、ブラウザを起動したままでメールサーバ接続時にも同じ無線LANの設定を選択すれば、そのまま無線LANでメールの送受信が可能だった。
E61の自動受信は、間隔は最短で30分、間隔以外にも曜日、時間帯を指定した自動受信に対応する。難点があるとすれば「使用するアクセスポイント」を明示的に指定しないと自動受信できない点だ。
ダイヤルアップ接続で自動受信しつつ、無線LANでもメールの送受信を行いたい時には、そのつど設定を変更する必要がある。ドコモのFOMAカードを使うなら「moperaU」の受信通知機能を、ソフトバンクモバイルのUSIMカードを使うならMMSを受信通知がわりに利用した方が便利そうだ(1月12日の記事参照)。同じメールの設定を2つ作成し、1つは自動受信による受信通知用、もう1つは無線LANによる受信用として使い分ける手もある。
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