レビュー
» 2007年01月23日 15時14分 公開

「E61」の“ここ”が知りたい(3):料金プランはどう選べばいいのか──「E61」

E61にはドコモやソフトバンクモバイルのパケット定額プランが適用されないこともあり、Webやメール利用時の料金がどうなるのか、どのプランを選べばいいのかという質問が多数寄せられた。

[坪山博貴,ITmedia]
Photo ノキア・ジャパンがリリースしたSIMロックフリーの「E61」日本語版

質問:ダイヤルアップ接続でインターネットを利用できるのか? 通信料金は?

 GSMのクアッドバンド、W-CDMA、IEEE 802.11g/e/i準拠の無線LAN機能を搭載した、SIMロックフリーの「E61」。ドコモやソフトバンクモバイルのUSIMカードを差して利用できるが、パケット定額プランは適用されないなどの制限もある。読者からは、ダイヤルアップ接続によるパケット通信でのインターネット利用や、通信料金に関する質問が多数寄せられた。

 E61はドコモ、ソフトバンクモバイルのどちらのUSIMカードを利用する場合でも、W-CDMAのデータ通信機能を利用したインターネット接続が可能だ。

 ドコモのUSIMカードを利用する場合、インターネット接続には原則として「moperaU」(インターネット接続のみなら300円/月)を利用することになる。

 多くのISPがFOMAのパケット通信によるインターネット接続に対応しているが、そのほとんどはPPP接続のみをサポート。PPP接続に対応していないE61はIP接続に対応したmoperaUしか利用できないのだ。

 試してみたところ、FOMA端末ならパケット通信料だけで利用できる「mopera」(moperaはmoperaUと異なり、PPP接続のみ対応)や@nifty、so-netなどのアクセスポイントには接続できなかった。@niftyの接続設定の案内サイトでも「NM850iG」は利用できないとしているので、E61もこれに該当するのだろう。なお「moperaU」では設定用専用のアクセスポイント(無料)に問題なく接続でき、ブラウザの設定変更も行えた。

Photo 「moperaU」を利用してダイヤルアップ接続する場合の設定。データベアラを「パケット接続」、アクセスポイント名を「mopera.net」に設定し、接続用のユーザー名、パスワードを設定すればいい
Photo 「moperaU」の設定専用アクセスポイントに接続したところ。設定専用アクセスポイントに接続していることがエラー画面で確認できる。設定専用アクセスポイントを利用しないと設定を変更できない「メール着通知設定」も変更できた

 ソフトバンクモバイルのUSIMカードを利用する場合は、USIMカードからの情報を元に自動で「VFJP Access Internet」でアクセスポイントの設定が作成されるので、これを利用すればいい。ソフトバンクモバイルが提供するISPサービス「アクセスインターネット」で、パケット通信料以外の料金は発生しない。

Photo ソフトバンクモバイルのUSIMでこのように自動で接続設定が追加される

 通信料金はいずれのUSIMカードを利用する場合でも従量制のみとなり、ドコモの「パケ・ホーダイ」やソフトバンクモバイルの「パケットし放題」といった定額プランは適用されない。ただドコモはそもそもFOMAの音声端末でも内蔵フルブラウザは定額で利用できず、定額料金の適用幅がより広いソフトバンクモバイルでも、定額利用はソフトバンク3G端末からのアクセスに限定されている。

 ドコモのFOMAカードを利用する場合には、音声の料金プランに加え、現実的にはパケット料金が割引きされるパケットパックを組み合わせて利用することになるだろう。パケットパックの併用なしでは、どの音声料金プランでも0.2円/パケットとなり、PC向けのWebサイトにアクセスすると通信料金がかなり高額になる。音声通話が必要ないならデータプランを利用し、どうしても音声通話が必要ならテレビ電話として相手にかけてもらう手もある。SMSが利用できるので、「moepraU」の着信通知機能も利用できるはずだ。

 ソフトバンクモバイルのUSIMカードを利用する場合は少々複雑だ。音声料金プランではオレンジプラン(X)のみが0.1円/パケットで、他の音声料金プランでは0.2円/パケットになる。注意が必要なのは、すべての音声料金プランと組み合わせられる「パケットし放題」は、E61のダイヤルアップ接続では一切割引がない点だ。パケット単価は0.2円/パケットのままで、ソフトバンク3Gの音声端末とUSIMを共有するといった場合を除くと、E61で利用するメリットはほとんどない。またゴールドプランホワイトプランの場合は、この「パケットし放題」しかパケット料金の割引プランを組み合わせられないので、ブループランかオレンジプランを音声料金プランとして選ぶことになる。

 E61のみでUSIMを利用するのが前提なら、ブループランとパケット割との組み合わせがお勧めだ。パケット割90(定額料金9000円/月)ならパケット単価は0.015円まで安くなり、定額料金はそのままパケット通信料金や通話料金としても利用できる。ダイヤルアップ接続を緊急メールの送受信程度しか使わないなら、オレンジプラン(X)に加入すればパケット単価を他の料金プランの半額となる0.1円/パケットに抑えられる。

 ほかにもデータ通信のみなら料金的に魅力の大きいコネクトカード専用プランを利用することも可能かもしれないが、実際にコネクトカード専用プランで契約したUSIMカードが手元になかったため、E61で利用できるかどうかは確認できなかった。またS!メールが利用できないので、Eメールのリアルタイム受信にも課題が残りそうだ。

 なおE61では、通信中のデータ送受信量を確認したり、ダイヤルアップ接続(パケット通信)での累積のデータ送受信量を確認したりできる。パケット単価を把握し、データ送受信量の確認さえ怠らなければ、請求書が届いてから青ざめるような事態は避けられるだろう。

Photo インターネット接続中でも「有効な接続」でデータ送受信量を確認できる。詳細画面では合計の送受信量や接続時間も確認できる

Photo パケット通信の累積データ送受信量も確認できる。料金の締め日に合わせてリセットしておけばパケット通信料金をおおむね把握できる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう