au design project 第6弾の「MEDIA SKIN」は、その出自もさることながら、携帯として初めて約26万色表示に対応したQVGAサイズの有機ELディスプレイを採用していたり、約13.1ミリのボディにワンセグを搭載していたりと、スペックにも注目が集まっている。特に26万色表示の有機ELディスプレイの表示品質については、多くの読者から質問が集まった。
携帯電話のメインディスプレイは、液晶を用いたものが一般的であり、有機ELの採用例はあるものの、多くの読者にとってまだなじみが薄いものだ。そのため、液晶と比べて見え方が問う違うのかを問う声が多かった。
液晶ディスプレイは、液晶自体は発光しておらず、バックライトやフロントライトの光とカラーフィルターを利用して画面を構成している。一方有機ELディスプレイは、素子自体が発光するため、色の出方が大きく異なる。
MEDIA SKINの有機ELディスプレイは、全体的にコントラストが高く、原色の発色がとても鮮やかだ。ワンセグの映像も非常に美しい。特に赤色は、液晶ディスプレイを見慣れた目にはまぶしいくらいで、ブラウザで文字を表示していると、EZロゴや赤い文字が余りにも赤いので驚く。視野角も一般的な液晶より広く、見る角度によって色相が変わるということもない。
屋外で利用する機会も多い携帯電話だけに、屋外でのディスプレイの視認性を気にする読者からの質問も多かった。透過型の液晶を搭載した端末の中には、晴れた日の屋外では画面がよく見えなくなってしまう機種もあるが、はたして有機ELを搭載したMEDIA SKINはどうなのだろうか。
MEDIA SKINを実際に晴れた日の屋外で使用してみたところ、最大輝度に設定しておけば何とか表示は確認できた。直射日光が当たった状態では、かなり視認性が落ちてしまうものの、文字を読むことはできる。さすがにシャープのモバイルASV液晶のような半透過型の液晶と比べると、発色や視認性は落ちてしまうが、EZナビウォークの地図などは確認できるだろう。
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