世界的なプロダクトデザイナーのステファノ・ジョバンノーニ氏とNTTドコモ、そしてNECとの3者コラボモデル「N904i」。3インチのワイドVGA(480×854ピクセル)液晶を搭載し、下り最大3.6Mbpsの高速通信が可能なHSDPAに対応するが、前モデルの「N903i」やデザイナーコラボモデル第2弾「N703i」、極薄モデルの「N703iμ」、NTTドコモ初のHSDPA端末である「N902iX HIGH-SPEED」との違いを知りたいという声が多く寄せられた。
それぞれのスペックや対応サービスは以下の通りだ。
| 機種名 | N904i | N903i | N703iD | N703iμ | N902iX HIGH-SPEED |
|---|---|---|---|---|---|
| サイズ(幅×高さ×厚さ) | 49×104×18.9ミリ | 49×105×24ミリ | 48×96×15.9ミリ | 49×103×11.4ミリ | 51×106×25ミリ |
| 重さ | 約113グラム | 約112グラム | 約103グラム | 約90グラム | 約133グラム |
| 連続通話時間 | 約180分(テレビ電話:約100分) | 約190分(テレビ電話:約100分) | 約210分(テレビ電話:140分) | 約200分(テレビ電話:約135分) | 約150分(テレビ電話:約100分) |
| 連続待受時間 | 約610時間(静止時)、約460時間(移動時) | 約680時間(静止時)、約500時間(移動時) | 700時間(静止時)、520時間(移動時) | 約690時間(静止時)、約500時間(移動時) | 約560時間(静止時)、約440時間(移動時) |
| アウトカメラ | AF付き有効約320万画素CMOS | AF付き有効約320万画素CMOS | 有効130万画素CMOS | 有効130万画素CMOS | AF付き有効約200万画素スーパーCCDハニカム |
| インカメラ | 有効33万画素CMOS | 有効33万画素CMOS | 有効33万画素CMOS | 有効33万画素CMOS | 有効33万画素CMOS |
| メインディスプレイ | 3インチ(480×854ピクセル)約26万2144色TFT液晶 | 2.5インチ(480×690ピクセル)約26万2114色TFT液晶 | 約2.3インチ(240×345ピクセル) 26万色半透過TFT液晶 | 約2.3インチ(240×345ピクセル)26万2144色TFT液晶 | 約2.5インチ(240×345ピクセル)26万2144色TFT液晶 |
| サブディスプレイ | 約0.9インチ(64×96ピクセル)有機EL1色 | 1インチ約6万5536色TFT液晶(120×90ピクセル) | 約2.1インチ(300×30ピクセル)有機EL1色 | − | 約1インチ(120×90ピクセル)6万5536色液晶 |
| 機種名 | N904i | N903i | N703iD | N703iμ | N902iX HIGH-SPEED |
|---|---|---|---|---|---|
| ミュージックプレーヤー | ○(WMA、SD-Audio、AAC) | ○(SD-Audio、AAC) | ○(SD-Audio、AAC) | ○(SD-Audio、AAC) | ○(SD-Audio、AAC) |
| 着うたフル | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| うた・ホーダイ | ○ | ― | ― | ― | ― |
| Napster To Go | ○ | ― | ― | ― | ― |
| ミュージックチャネル | ○ | ― | ― | ― | ○ |
| ビデオクリップ(10Mバイトiモーション) | ○ | ― | ― | ― | ― |
| FMトランスミッター | ○ | ― | ― | ― | ― |
| バイオ認証 | ○ | ○ | ― | ― | ― |
| 2in1 | ○ | ― | ― | ― | ― |
| フルブラウザ | ○ | ○ | ― | ― | ○ |
| ドキュメントビューア | ○ | ○ | ― | ― | ○ |
| GPS | ○ | ○ | ― | ― | ― |
| メガゲーム | ○ | ○ | ― | ― | ― |
| 3Gローミング | ○ | ○ | ― | ― | ― |
| プッシュトーク | ○ | ○ | ― | ― | ○ |
| 大容量添付ファイル(2Mバイト) | ○ | ○ | ― | ― | ― |
| おサイフケータイ | ○ | ○ | ○ | ― | ○ |
| きせかえツール | ○ | ○ | ― | ― | ― |
| ワンセグ | ― | ― | ― | ― | ― |
厚さ24ミリのN903iに対し、N904iは厚さ18.9ミリとかなりスリムになった。5ミリ以上薄くなっており、手に持っただけでもスリムさを実感できる。N904iの重さはN903iより1グラム重くなっているが、ほぼ同じと考えていいだろう。ディスプレイ側ボディを軽くし、ダイヤルキー側ボディに重心を置く重量配分のため、トップヘビーにならずに持ちやすい。
N904iの連続待受時間は約610時間と、同時に発表された904iシリーズのなかでは一番長い。しかし、N903i(約680時間)や、よりシンプルな構成のN703iD(約700時間)やN703iμ(約690時間)には及ばない。
このほかN904iでは、2つの電話番号とメールアドレスを使い分けられる「2in1」や、定額制の着うたフル配信サービス「うた・ホーダイ」といった新サービスに対応する。ミュージックプレーヤーは新たにWMA形式に対応し、「Napster To Go」の利用も可能だ。また、FMトランスミッターを内蔵しており、ミュージックプレーヤーの音声をFMラジオに送信することができる。
N904iのストラップホールは、左側面のプッシュトークボタン近くにある。N903iでは右側面の、同じくプッシュトークボタン近くにあった。N703iDとN703iμはそれぞれ右側面のヒンジ部にあり、それ以前の「N902iS」でもストラップホールは右側面だった。
ただし、N904iと同じHSDPA端末のN902iX HIGH-SPEEDはストラップホールが左側面。“NのHSDPA端末はストラップが左側”という法則があるのかもしれない。
N903iのmicroSDカードスロットは電池カバーの内側にあったが、N904iでは右側面に用意された。また、N903iの充電端子は本体左側面、平型ヘッドフォン端子は底面だったが、N904iの充電端子は底面に、平型ヘッドフォン端子は右側面、microSDカードスロットの右側に配置されている。
※今回の検証および確認はあくまでも開発段階の試作機によるものなので、製品版では仕様が変わる可能性もあることをご了承いただきたい。
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