「らくらくホンIV」はユニバーサルデザインのフラッグシップモデル

» 2007年07月12日 23時36分 公開
[ITmedia]
Photo

 「ドコモとしては、1人でも多くの方に携帯を使っていただきたいと考えています。そのため、ユニバーサルデザインに積極的に取り組んでいます」──。NTTドコモ プロダクト&マーケティング部 プロダクト部 部長の永田清人氏は、「らくらくホンIV」発表会の冒頭でこう話した。

 ドコモのらくらくホンシリーズは、シニア層をメインターゲットに、大きめの操作キーと大きめの文字表示、わかりやすさや使いやすさに配慮したインタフェースなどを備える、ユニバーサルデザインを取り入れた端末だ。その使いやすさから、シニアに限らず“かんたんに使える携帯電話”を望むユーザーに支持されており、1999年10月に登場した「P601es」から「らくらくホン ベーシック」までの9機種の累計販売台数は、4月22日に1000万台を超えた(4月22日の記事参照)。

Photo ずらりと並んだらくらくホンとSound Leaf。上段左からSound Leaf、D800iDS、らくらくホン ベーシック(F883i)、FOMAらくらくホン(F880iES)、FOMAらくらくホン II(F881iES)、FOMAらくらくホンIII(F882iES)。下段左はらくらくホン シンプル(D880SS)、らくらくホンIII(F672i)、らくらくホンII S(F671iS)、らくらくホンII(F671i)、らくらくホン(P601es)

 ドコモでは現在、携帯電話ユーザーのすそ野を広げるべく、このユニバーサルデザインに注力している。特にアクセシビリティとユーザビリティという2つの点を強く意識して製品を開発しているという。アクセシビリティとは、年齢や能力に関係なく携帯電話が利用できるようにすること、そしてユーザビリティとは、携帯電話そのものの機能をより使いやすく、分かりやすくすることだ。

Photo ドコモのユニバーサルデザインの考え方。90xiや70xiからユーザービリティやアクセシビリティを拡張したところがユニバーサルデザインの領域。さらにインタフェースなどを追加することで究極のユニバーサルデザインに近づく

 永田氏はアクセシビリティに関わる取り組みの一例として、三菱電機製の2画面ケータイ「D800iDS」を紹介した。D800iDSは、2つあるディスプレイのうち、下側がタッチパネル付きディスプレイになっているため、ユーザーに合わせてダイヤルキーを簡単なキー表示に切り替えられる。また手書き入力をサポートしており、ダイヤルキーでの操作に慣れていないユーザーでも使いやすい。同端末はらくらくホンシリーズの製品ではないものの、新たな使い勝手を提供できる端末として位置づけられている。

 また携帯電話本体の限られたスペースの中には、すべての機能を詰め込むことはできないため、骨伝導レシーバ「Sound Leaf」のようなオプション品なども用意。さまざまなユーザーが携帯電話を簡単に使えるよう、解決策を提供している。

 一方ユーザビリティに関わる取り組みとして永田氏は、読み上げ機能や返信用定型文から本文を選ぶだけでメールを返信できる「メールらくらく返信」、通話相手の声の速さを実際よりも遅くすることで会話を聞きやすくする「ゆっくりボイス」、周囲の騒音レベルに合わせて自動的に音量調整を行う「はっきりボイス」などの機能を挙げた。これらの機能により、どんな状況、どんなユーザーでもメールのやり取りや通話がしやすくなる。そのほかにも、隣のキーと離れた大きく出っ張ったボタンを採用して押しやすくしたり、次に押すべきボタンを光でガイドする機能なども用意して、ユーザビリティの向上を図っている。

 さらに、ドコモでは情報通信アクセス協議会が定めた「高齢者・障害者等に配慮した電気通信アクセシビリティガイドライン」という指針への対応も積極的に行っていることを紹介。「らくらくホンIII」「FOMAらくらくホン」「FOMAらくらくホンII」「FOMAらくらくホンIII」「D800iDS」「らくらくホンベーシック」「らくらくホンシンプル」「Sound Leaf」はすでにこのガイドラインに対応していることをアピールした。

Photo らくらくホンIII、FOMAらくらくホン、FOMAらくらくホンII、FOMAらくらくホンIII、D800iDS、らくらくホンベーシック、らくらくホンシンプル、Sound Leafは「高齢者・障害者等に配慮した電気通信アクセシビリティガイドライン」に対応している

 こうした取り組みを踏まえて開発されたらくらくホンIVは「ドコモのユニバーサルデザインモデルのフラッグシップモデルだ」と永田氏は胸を張った。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月15日 更新
  1. サイゼリヤは“折りたたみスマホお断り”なのか? セルフ注文画面が話題、真偽を実機で確かめた (2026年05月13日)
  2. 大幅刷新の「iAEON」「AEON Pay」アプリは何が変わった? 使い分け方や便利な機能を解説 (2026年05月12日)
  3. KDDI松田社長「povoを楽天モバイルの副回線に」――自らアイデア例示 ローミングは26年9月で一区切り (2026年05月13日)
  4. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
  5. スマホ“最大規模の値上げ”はいつまで続く? 「1円スマホ」が存続危機、一方で影響を免れる中国メーカーも (2026年05月14日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. 「Xperia 1 VIII」発表 背面デザイン刷新で望遠カメラ強化 約23.6万〜30万円前後 (2026年05月13日)
  8. 「駅のQRコードが読み取れない」――ネットに落胆の声 なぜ“デジタル時刻表”が裏目に? (2025年12月25日)
  9. わずか3タップで残高が消える? PayPay「送金詐欺」に要注意、送金は補償の対象外で取り戻せず (2026年05月12日)
  10. 「auでんち」提供 蓄電池を置くと電気代から毎月最大3000円を割引 (2026年05月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年