累計1000万台のらくらくホンシリーズ、人気の裏に「ジミだが必須」の高度な技術(2/2 ページ)

» 2007年08月09日 22時51分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
前のページへ 1|2       

携帯全般にも標準で搭載してほしい「聞きやすさ」への技術

 らくらくホンIVは数々の「聞きやすさ」や「話しやすさ」に対する独自の音声技術も採用する。

  • 周囲の雑音を除去する「ノイズキャンセラ」(受話)
  • 無指向性マイクと指向性マイクの2種類を活用する「ダブルマイクノイズキャンセラ」(送話)
  • 雑音を検出して補正することで相手の声の明瞭度を向上させる(はっきりボイス)とともに、相手の声が全体的に小さい場合に音量を上げて聞き取りやすくする技術を組み合わせた「スーパーはっきりボイス」(受話)
  • (会議中や大声を出せない場所など)自分の声が小さい場合、送話音量を上げて相手に聞き取りやすい音声に補正する「はっきりマイク」(送話)
  • 同社の音声伸張技術を用いて、聞こえる声色は同じながらゆっくり聞こえる「ゆっくりボイス」(受話)

 などを搭載し、これらを自動的に、ユーザーに気づかせないほど自然に制御するのが大きな特徴だ。

photophoto 無指向性と指向性、2種類のマイクを搭載し、これを活用する「ダブルマイクノイズキャンセラ」。自分の周囲の雑音をカットして自分の声を相手に送信する。周囲の音と自分の声全般を広く拾う無志向性マイクと自分の声を強く拾う指向性マイク、それぞれの信号の差からノイズだけを除去する仕組み(左)。自分の声が小さい場合(大声で話せない時など)に、自動的に内部で送話音量を上げる「はっきりマイク」(右)
photophoto 従来機から備わる、自分の周囲の雑音を検出し、相手が聞き取りにくいとされる周波数領域のレベルを上げる「はっきりボイス」機能は、相手の声が小さい場合に自動的に受話音量レベルを上げて聞き取りやすくする機能を組み合わせて、今回のらくらくホンIVで「スーパーはっきりボイス」に進化した。デジタルデータからアナログに変換した周波数の成分を分析して増幅量を算出。それを修正してデジタルデータに逆変換後に相手に送話という流れを瞬時に自動的に行う
photophoto らくらくホンシリーズの特徴機能の1つ「ゆっくりボイス」。単に音声をゆっくり再生しただけでは低く違った声で聞こえてしまう。声の高さを保った波形の引き延ばしを行うことでゆっくりでも同じ声で聞こえる「音声伸張」技術やゆっくり再生しても会話がずれない「遅延制御」技術、引き延ばしに利用する無音部分をきちんと検出する「無音検出」技術などを高度に組み合わせて実現する
photophoto 目の前のスピーカーから“電車の騒音”や“ざわざわした街中”のノイズが大音量で鳴る中で通話。相手は「別に騒がしくない。普通に声が聞こえる」とのこと(左)。逆に、“相手が騒々しい場所”にいると想定したデモも結果は同じ。つまり、らくらくホンIVをどちらかが持っていれば、自分はもちろん安心、そして相手も安心ということになる

 そのほか、新たに搭載するGPSを活用した位置情報通知機能や、音声認識技術も取り入れたナビゲーション機能、自動的に明るさ補正や手書きメモの歪みを補正するカメラ機能など、「しんせつ」「かんたん」「見やすい」「あんしん」の機能も多く用意する。

photophoto
photophoto トウモロコシのデンプンから作られた植物性プラスチックを内部部品に使用する。筐体全体などへの採用例もあるPCとは異なり、携帯はフレームの一部などしかまだ採用できていないが、今後、環境への負荷が少ないこの素材にシフトしていく考えだ

photo

 また、富士通はこのらくらくホンIVを始めとする今後の携帯製造に向け、生産能力を大きく増強した。

 同社栃木県・那須工場の生産体制を80万台(2007年4月は60万台体制)へ大幅に強化するとともに、リスク分散やBCM(Business Continuity Management:万一の災害や有事の際も事業を継続していくための手法、手段)の視点から生産拠点のマルチ化も同時に行い、グループ会社 富士通周辺機(兵庫県 明石市)の20万台生産体制も構築。合計で100万台/月の生産能力を確保する。同社はこの増強により、らくらくホンIVの“9月の敬老の日需要”や、その後の2007年冬商戦向けモデルなどによる生産台数の増加にも対応できるとしている。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月24日 更新
  1. 「iPhone 18 Pro」は何が進化した? 「iPhone 17/17 Pro」とスペックを比較 全て20万円超えの価格が悩ましい (2026年09月10日)
  2. 似て非なる?「iPhone 18 Pro」と「iPhone 17 Pro」の外観上の違いを比較する (2026年09月23日)
  3. 富裕層向けカードの潮流が変化 アメックス、三井住友、ダイナース、ラグジュアリーカードが狙う“特別な体験価値”とは? (2026年09月22日)
  4. 「マイナポータルアプリ」が「マイナアプリ」へ刷新されて何が変わった? メリットや利用方法を解説 (2026年09月20日)
  5. キャリアショップや家電量販店よりも厳しい現実――街中の「併売店」の“今”を探る (2026年09月21日)
  6. 「iPhone 18 Pro」で“Face ID認証できない”問題、Appleが対処法を案内 やはり「画面フィルム」に言及 (2026年09月21日)
  7. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  8. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  9. BeRealの次は韓国発のVlogアプリ「setlog」がブームに? Z世代の7割超が使う理由と「タイムリミットに追われない」クローズドな魅力 (2026年09月22日)
  10. 「ウエルシア」でお得に買い物する方法 アプリ設定だけで「Vポイント」「WAON POINT」の二重取り【2026年9月版】 (2026年09月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー